2012年5月18日金曜日

『幸せの教室』

結婚記念日に愛する妻(!)と『幸せの教室』を見てきました。いわゆるハートフルなラブコメディ映画です。

量販店で真面目に働く離婚した中年男(トム・ハンクス)が、ある日突然クビの宣告を受けます。その理由が学歴です。海軍で20年間コックとして働いた経験しかない彼に、会社幹部は、もうこれ以上の昇進は見込めないからと解雇を告げます。このあたりは近年のアメリカの失業問題を反映させた設定です。

前妻から買い取った家のローンはあるし、あたらしい職探しもうまくいきません。終いには家もほとんどの家財道具も手放し、燃費の悪い車から中古のスーパー・カブへ買い換えます。万事休すです。

そんな失意の中、カレッジへ通い始めます。現在の状況を打破するため前向きに行動し始めるのです。そこで出会うのが、ヒモのような亭主と全てに疲れ果てた講師(ジュリア・ロバーツ)です。しかし個性あふれる生徒たちと授業を重ねるうちに彼女も次第に変わり始めます。

それぞれに問題を抱えた中年男女が出会い、そして惹かれ合って、お互いが新たな人生に向かって歩み出す。ストーリーはシンプルですが、トム・ハンクスの演技とジュリア・ロバーツの魅力で十分に魅せてくれます。最期はやはりお約束のハッピーエンドです。

それにしても、ジュリア・ロバーツは美しい!

2012年5月11日金曜日

新聞報道について

長年、朝日新聞を購読していますが、どうも最近の中国関連記事には作為的な偏向があるように感じます。

実際、以前より左派的な思想傾向があると指摘されています。今回中国で起きた一連の事件記事を読むと、やはりそのような印象を受けました。殊に前重慶市長解任や盲目の人権活動家の脱出事件の記事などには、中国の現体制を極端に刺激しないような巧緻なニュアンスが行間に読みとれます。

今回、読売新聞の7日間無料試し読みサービスを利用して、朝日新聞の記事との読み比べをしてみましたが、やはり朝日の論調は全体的に中国寄りでした。これはあくまでも個人的な感想ですが、日本の世論を左右するであろう大新聞が、このように偏った記事をのせているというのは問題ではないでしょうか。現在、読売へ契約変更しようか思案中です。しかし念のため断っておきますが、私は読売新聞の勧誘をしているわけではありませんので、あしからず。

ところで、日本の世論形成に大きな影響を与えているのは、朝日、読売、毎日などの三大紙だけではありません。実はあまり一般的に認識されていないことですが、共同通信や時事通信などの通信社の影響力も無視できないものがあります。 つまり、それら通信社が配信する外電の記事は、日本の数多くの地方紙にのせられています。

地方の新聞社にとって、海外に自らの通信員をおく余裕はありません。したがって、外国で起った事件はUPI通信がニュースとして出し、それを共同通信社が契約を結んでいる各新聞社に配信している状態です。記事の最後に「UPI-共同」とあるクレジットがそれです。そして地方に住む多くの日本人はこれら配信記事を読んでいることになります。このことからも、通信社が日本の世論に与える影響は大きいと言えます。

大切なことは、新聞記事を鵜呑みにすることなく、まずは疑ってかかることだと思います。そして、テレビ、ラジオ、インターネットなどの様々な通信媒体から積極的に情報を集め、みずからニュースの裏に潜む真実を探る努力をすることが必要です。大本営発表に踊らされて悲惨な戦争を続けた過去の失敗を繰り返さないためにも。

2012年5月8日火曜日

日米安全保障条約について

先日、井沢元彦の『「言霊(コトダマ)の国」解体新書』を読みました。

その中に、日米安全保障条約、いわゆる日米安保についての記述がありました。アメリカと日本との関係が、ヤクザの親分と子分の会話として上手く書かれてありましたので、以下にその部分を書き出してみます。


ア 「いいか、おめえはこれから一切ドスを持つんじゃねえ。いや、ドスどころかケンカもしちゃならねえ。おめえは散々世界の皆様に迷惑をかけたんだからな」

日 「そんなこと言ったって、親分、こちらから何もしなくても、相手にインネンつけられることもありますぜ」

ア 「バカヤロー、まだ反省してねえな。そういう時は黙って殴られろ」

日 「じゃ、殺されそうになったら、どうするんで?」

ア 「その時は俺が守ってやる」


面白いですね。まさにこのような関係によって、「守ってやる」が日米安保につながったのでしょうね。

2012年4月25日水曜日

自動車事故の悲劇

先日、京都で18歳の運転する軽自動車が小学生の列に突っ込み、8歳の女の子と身重の女性をはねて死亡させました。無免許運転だったとのことです。許されざる犯罪です。

新聞によると、一晩中友人らを乗せて走りまわっていたようで、居眠り運転が事故原因のようです。少年は元暴走族だそうです。未成年ということで、氏名は明らかにされていません。親の監督責任も重大だと思います。

私も小学生の娘たちを持つ親として、今回の交通事故は他人事ではありません。いくら安全に気をつけても、いきなり車が突っ込んでくるのですから、防ぎようがありません。まさに車は凶器となるのです。

登下校道路には少なくともガードレールを設置するか、時間帯での通行制限やスピード制限を設けるべきでしょう。子供たちの日々の安全を守るため、地域住民や行政がやれることはまだまだあるのではないでしょうか。

亡くなられたおふたり(胎児を含めると3人)の家族の方々の心痛やいかばかりか。重軽傷を負われた被害者の方々の一日も早い快復を祈ります。

2012年4月24日火曜日

赤穂浪士伝



久しぶりに面白い時代小説に出会いました。

海音寺潮五郎という小説家については、以前、司馬遼太郎との対談集「日本歴史を点検する」で読んだことがあったのですが、作品としては今回始めてでした。

井沢元彦の「逆説の日本史」シリーズにも度々その歴史観について取り上げられていたので、以前から一度読んでみようと興味はあったのです。しかし、なにぶんその名前からして少々胡散臭く感じていたので、小説を手に取ることはありませんでした。

聞くところによると、司馬遼太郎が本格的に文壇へデビューする前、その技量と才能を高く評価していたらしく、直木賞の選考委員会でも強く受賞を推薦したそうです。司馬にとっては、恩人とも呼べる先輩であったようです。

こんな話があります。ある時、司馬遼太郎が年来疑問に思っていたことを海音寺に問うたそうです。それは、なぜ織田信長は、武田騎馬軍団を殲滅させた長篠の戦いの戦場まで岐阜から1週間もかけて行軍したのかということだったそうです。つまり、通常2・3日もあれば十分な距離を、どうしてそんなに時間をかけたのかということです。

たぶん司馬は、「最強武田騎馬軍団に恐れをなして逡巡していた」とか「馬防柵の準備に手間取っていた」といった答えを予想していたのかもしれません。司馬自身、いろいろと調べてみても明快な答えが見つからなかったのかもしれません。

ところが、海音寺は即座に、「それは梅雨だったからでしょう」と答えたそうです。つまり信長は梅雨明けを待っていた。何故かというと、単純に火縄銃は雨が降れば使えないからです。それを聞いて、長年の疑問が氷解した司馬は唸ったことでしょう。

天正3年5月21日、つまり長篠の戦いの前夜は「どしゃ降り」であったらしく、そのあと梅雨明けの晴天のもとで戦いの火蓋は切られたらしいのです。

さて、この「赤穂浪士伝」ですが、かの有名な元禄時代の吉良邸討ち入りで本懐をとげた赤穂浪士たちのそれぞれの列伝です。また、それら浪士たち取り巻く女たちや、討ち入り直前で脱落してゆく浪士たちの葛藤が描かれています。それぞれ読み応えがあり、殊に「近松勘六」編は感動しました。

司馬遼太郎、吉村昭、浅田次郎など、いままでハマって全作品を読破してきましたが、これからはしばらく海音寺潮五郎作品にハマりそうです。さっそく数作品をネットで注文しました(苦笑)。

2012年4月20日金曜日

鉄の女について

先日、誕生日に一日休暇をとって、妻と映画を見てきました。久しぶりのデートです。二人っきりで映画を見るのも、「おくりびと」や「武士の家計簿」以来でしょうか。

今回見たのは「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」です。主演のメリル・ストリープは素晴らしかった。さすがに大女優ですね。オスカーをとるのも肯けます。

イギリス憲政史上初の女性首相として、その鉄のような強固な意志とリーダーシップによって、いわゆる「英国病」と呼ばれた最悪のイギリス経済を復活させたサッチャー首相を描いています。

雑貨屋の娘という中産階級から、まだその当時珍しかった女性の国会議員となり、保守党の教育相、党首、そして首相へと登りつめます。

労働組合や国営企業などの改革を推し進め、アルゼンチンとのフォークランド紛争での勝利、IRAによる度重なるテロとの対決など、彼女でなければ成し遂げられなかった歴史上の困難が描かれています。

政界引退後は痴呆症に侵され、次第に年をとってゆく様子がメリル・ストリープの怪演によって心に響きます。華々しかった政治家としての経歴とのギャップが一層胸をうちます。

彼女の首相として活躍していた時期が、ちょうどイギリス留学していた頃と重なり、あの頃の様々な思い出が蘇ってきました。

近い将来、今度は妻とイギリスに行って、若い頃過ごした場所を訪ねてみたいと思います。

2012年4月13日金曜日

北朝鮮ミサイル発射失敗

北朝鮮が「衛星」と主張して発射した弾道ミサイルは、「見事に」空中分解しました。バラバラになって黄海に落下したようです。まずは日本領土への被害もなく、ひとまず安心です。

しかし、まったく人騒がせな迷惑この上ない暴挙です。国民は食糧難で飢え苦しんでいるというのに、巨額の開発費をつぎ込んでこのザマとは呆れます。

今回の失敗によって、下ぶくれしたお坊ちゃまの権威も対外的メンツも丸つぶれでしょうね。まさにバカな3代目です。

今回のミサイル発射を強行した目的は、以下のようにいくつか考えられます。

① おじいちゃんの金日成主席誕生100周年のお祝い「打ち上げ花火」

② おとうちゃんの金正日総書記が生前計画していた事業の引継ぎ

③ 新たな指導者としての権威づけと国威発揚

④ 日米韓など敵対国への示威行為

⑤ 中東やアフリカなど第三国へのミサイル技術輸出(外貨獲得)のためのデモンストレーション

しかしながら、これらすべての企ては水泡に帰しました。さぞかし今頃は悔しさのあまり、駄々っ子のようにブヨブヨの身体を揺らして地団駄を踏んでいることでしょう。

一方、わが国の防衛にとっては格好の訓練となりました。ミサイル発射への対応として南西諸島への自衛隊配備という都合の良い口実も与えてくれたようです。おかげで第一列島線内に中国海軍を封じ込めるための一助となることでしょう。

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