2012年12月17日月曜日

「北のカナリアたち」を観て

今日はウチのワイフの?回目の誕生日ということで、有給休暇をとって久し振りに映画を観て来ました。横浜の「みなとみらい」にある映画館でした。

観たのは、「北のカナリアたち」という日本映画です。吉永小百合が北海道の島の分校に勤める先生役でした。極寒の厳しい島の自然と、美しい子供たちの歌声が胸を打つ感動の作品でした。配役も素晴らしく、特に森山未來の迫真の演技は圧巻です。

生徒のひとりの女の子に起こった事件と、男の子のひとりが大人になって殺人をおかしてしまった事件とがストーリーの中心で、ラストシーンは涙無くしては観れませんでした。映画を観てあれほど感動して涙を流したのは久し振りです。

まだ観ていない人にはお薦めです。50才以上の割引きで、夫婦ふたりで2千円で鑑賞できました(感謝)。それにしても、どうも歳をとって、やたら涙もろくなったようです(苦笑)。

2012年12月1日土曜日

教養セミナー

今日は「やさしく 楽しく学ぶ 世界の宗教と文化」という教養セミナーを受講してきました。今回のテーマは「旧約・新約聖書とコーランの真実」でした。

講師の中屋氏は、東大教養学部を卒業後、旅行のプロを目指してワールド航空サービスに入社し、以来25年間、添乗員として世界各地へ300回を超えるツアーに同行しています。

セミナーは1時間45分ほどでしたが、非常に興味深く、歴史オタクにとってはアッという間でした。それにしても、中屋氏の世界の文化、宗教、歴史、地理に精通した話は大変面白かった。

メモをとった中から特に面白かった話を以下に箇条書きにすると、

  • イランは非常に安全な国である。国内は気軽に旅行ができる。(西側によって危険な国というイメージが作られているのかも・・・)
  • コーランにも聖書に出てくるアダムとイブの物語、ノアの方舟の物語などがあり、重複する部分が多数ある。
  • コーランはアラビア語で書かれたもののみをコーランと呼ぶ。それ以外の言語で書かれたものはコーランとは呼ばない。この点、聖書とは違う。
  • イスラム世界は西側の民主主義よりも歴史的・伝統的に独裁者が必要である。サウジアラビアやヨルダンのように王国が多い。やはりイラクのサダム・フセインも独裁者であった。アメリカはイラクを民主国家にしようとしているが難しい。
  • イスラム教にはキリスト教やユダヤ教を敵視した教えはない。コーランにも他宗教に対して宥和的な記述がある。
  • エデンの園は現在のアルメニアにあったようだ。アララト山は、『旧約聖書』にでてくるノアの方舟が大洪水の後、流れ着いたとされる山とされている。実際、山頂近くに古い時代の木の化石や航空写真から見出だした方形の船の跡らしいものがある。方舟に乗れなかったので恐竜は絶滅したと信じられている。
  • イスラエルでは土曜日は一切働かない教えになっている。エレベーターは動いているが、階を指定してボタンを押すことは仕事であるとみなされるので、エレベーターは最上階まで一旦上がり、1階ずつ下りてきて降りたい階で止まったときに降りることになっている。土曜日にでもタバコは吸えるが、タバコに火をつけることは仕事とみなされるので、タバコを吸いたい人は前日からローソクを灯しておく。
  • エチオピアの王様は、ソロモン王とシバの女王との間に出来た子どもたちの子孫である。東京オリンピックで天皇陛下と一緒にマラソンのアベベの力走も観戦された。
  • イエスの生誕地とされているベツレヘムは、今ではイスラエルではなくパレスチナ領の中にある。

次回のセミナーは、「知られざる旧ソ連と旧ユーゴスラビアの国々」です。早速申し込みをしておきました。今から楽しみです。

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