2012年12月17日月曜日

「北のカナリアたち」を観て

今日はウチのワイフの?回目の誕生日ということで、有給休暇をとって久し振りに映画を観て来ました。横浜の「みなとみらい」にある映画館でした。

観たのは、「北のカナリアたち」という日本映画です。吉永小百合が北海道の島の分校に勤める先生役でした。極寒の厳しい島の自然と、美しい子供たちの歌声が胸を打つ感動の作品でした。配役も素晴らしく、特に森山未來の迫真の演技は圧巻です。

生徒のひとりの女の子に起こった事件と、男の子のひとりが大人になって殺人をおかしてしまった事件とがストーリーの中心で、ラストシーンは涙無くしては観れませんでした。映画を観てあれほど感動して涙を流したのは久し振りです。

まだ観ていない人にはお薦めです。50才以上の割引きで、夫婦ふたりで2千円で鑑賞できました(感謝)。それにしても、どうも歳をとって、やたら涙もろくなったようです(苦笑)。

2012年12月1日土曜日

教養セミナー

今日は「やさしく 楽しく学ぶ 世界の宗教と文化」という教養セミナーを受講してきました。今回のテーマは「旧約・新約聖書とコーランの真実」でした。

講師の中屋氏は、東大教養学部を卒業後、旅行のプロを目指してワールド航空サービスに入社し、以来25年間、添乗員として世界各地へ300回を超えるツアーに同行しています。

セミナーは1時間45分ほどでしたが、非常に興味深く、歴史オタクにとってはアッという間でした。それにしても、中屋氏の世界の文化、宗教、歴史、地理に精通した話は大変面白かった。

メモをとった中から特に面白かった話を以下に箇条書きにすると、

  • イランは非常に安全な国である。国内は気軽に旅行ができる。(西側によって危険な国というイメージが作られているのかも・・・)
  • コーランにも聖書に出てくるアダムとイブの物語、ノアの方舟の物語などがあり、重複する部分が多数ある。
  • コーランはアラビア語で書かれたもののみをコーランと呼ぶ。それ以外の言語で書かれたものはコーランとは呼ばない。この点、聖書とは違う。
  • イスラム世界は西側の民主主義よりも歴史的・伝統的に独裁者が必要である。サウジアラビアやヨルダンのように王国が多い。やはりイラクのサダム・フセインも独裁者であった。アメリカはイラクを民主国家にしようとしているが難しい。
  • イスラム教にはキリスト教やユダヤ教を敵視した教えはない。コーランにも他宗教に対して宥和的な記述がある。
  • エデンの園は現在のアルメニアにあったようだ。アララト山は、『旧約聖書』にでてくるノアの方舟が大洪水の後、流れ着いたとされる山とされている。実際、山頂近くに古い時代の木の化石や航空写真から見出だした方形の船の跡らしいものがある。方舟に乗れなかったので恐竜は絶滅したと信じられている。
  • イスラエルでは土曜日は一切働かない教えになっている。エレベーターは動いているが、階を指定してボタンを押すことは仕事であるとみなされるので、エレベーターは最上階まで一旦上がり、1階ずつ下りてきて降りたい階で止まったときに降りることになっている。土曜日にでもタバコは吸えるが、タバコに火をつけることは仕事とみなされるので、タバコを吸いたい人は前日からローソクを灯しておく。
  • エチオピアの王様は、ソロモン王とシバの女王との間に出来た子どもたちの子孫である。東京オリンピックで天皇陛下と一緒にマラソンのアベベの力走も観戦された。
  • イエスの生誕地とされているベツレヘムは、今ではイスラエルではなくパレスチナ領の中にある。

次回のセミナーは、「知られざる旧ソ連と旧ユーゴスラビアの国々」です。早速申し込みをしておきました。今から楽しみです。

2012年11月5日月曜日

『平清盛』について

先日の土曜日、講演会に行って来ました。講師は、東京大学史料編纂所教授の本郷和人氏です。「三浦一族と『平清盛』」という題目でした。

本郷教授は、現在放映中のNHK大河ドラマ『平清盛』の時代考証を担当されている方です。つまり日本の中世史に関しての専門家(エキスパート)といえます。まさに新進気鋭の歴史学者です。

お話によると、史料編纂所での仕事というのは、東大の学生たちに歴史の授業をすることではないそうです。実際の仕事は、平安時代末期に起こった様々な事件や事実を古文書などの史料にあたって、『大日本史料』という壮大な記録書の編纂だそうで、その中の第5編の担当だとのことです。

1年単位ごとに日本の歴史を克明に記録されているそうですが、平安時代末期その当時の1年間で起きたあらゆる事件等を約10年ほどかけて研究し編纂するそうです。まさに気の遠くなるような地道な仕事です。

仕事柄、非常に地味で生真面目な方かと想像していましたが、とても話が面白く、ついつい聞き入ってしまいました。特に『平清盛』の制作秘話などは興味深く拝聴しました。

残念ながら現在のところ視聴率は低迷していますが、今回の大河ドラマはリアリティを重視しているようです。ドラマが始まった当初、兵庫県知事から「映像が汚い」というクレームがありました。しかし、本郷教授によると、平安時代の京都でも死人があちこちにゴロゴロしていたり、神聖な寺社の中にまで野良犬が死人のちぎれた腕を咥えてウロウロしていたそうです。

最も面白かったのは、当初、NHKの制作側が気合が入っていたのか、セットに大きな海賊船を造り、その他7隻も造ったものだから、制作費が底をつき、それ以来、視聴率が低下し、予算の追加が認められなかったそうです。平治の乱によって敗れた源義朝軍勢が東へ逃げ延びるシーンを馬を調達して撮りたかったようですが、予算がなく諦めてしまったそうです。

それから、『平清盛』という主人公をどう描くかということで喧々諤々(ケンケンガクガク)の議論となったそうです。やはり大河ドラマの主人公は、時代のヒーローとして描くべきだとか、否、清盛はあくまで権力に固執した稀代の悪人として描くのが相応しいとか、ずいぶん揉めたそうです。

さて、今後どのような展開になるのか楽しみです。

2012年10月23日火曜日

『活断層』について

土曜日には夫婦で、「三浦半島の活断層」に関しての講演を聴きに行ってきました。講師は東洋大学社会学部の渡辺満久教授でした。

3・11の東日本大震災や福島第一原子力発電所事故以来、地震や津波に対する意識が大きく変わりました。プレートテクトニクスという理論に基づく地震発生のメカニズムや、それに伴う津波など、その専門分野の学者ではない私たち素人でもある程度理解できるようになりました。

日本は、巨大な4つのプレート(太平洋プレート・北米プレート・ユーラシアプレート・フィリピン海プレート)が接して互いにぶつかり合う世界でも非常に珍しい位置にあります。東日本大震災の地震や津波は、まさにユーラシアプレートに太平洋プレートが長年もぐりこんで行くうちに接地面に莫大なエネルギーが溜まり、その限界点を超えた時の跳ね返りにより引き起こされたと云われています。

しかしながら、最近ニュースなどでとり上げられるようになった「活断層」に関しての知識はあまりないのが実情です。福井県の大飯原発再稼動の折に、敷地内にある「活断層」に関して頻りに指摘がありました。断層がずれるとその上部で直下型地震が引き起こされるからです。プレートによって引き起こされる災害は、地震そのものよりも津波による被害が大きいようですが、活断層の場合、地盤の「ずれ」と「揺れ」による家屋などの倒壊やそれに続く火災によって多数の人が亡くなります。神戸の震災はまさにこれでした。

講師の渡辺教授によると、三浦半島には5つの大きな活断層があるそうです。北から衣笠断層、北武断層、武山断層、南下浦断層、引橋断層です。先生の話によると、いまのところ北武断層が要注意だそうで、地質調査によると、どうも2千年周期で断層が動いており、ちょうど2千年ほど前に動いた形跡が見られるとのことです。つまり今後いつ動いてもおかしくないということです。恐ろしいことです。

いま出来ることは、その事実を受け止め、地震発生時の対応を今から家族で話し合ったり、家具などの転倒防止、避難場所の確認など、あらかじめ準備をしておくことが大切ではないでしょうか。つり橋の上に乗っているような地震大国ニッポンに住んでいる以上、これは運命とも言うべき避けては通れない現実のようです。

2012年10月6日土曜日

イエスは結婚していた?

先月非常に興味深い記事が朝日新聞朝刊に載っていました。読んだ人もいるかもしれませんが、それはイエス・キリストに奥さんがいたのではないかというものです。

通説では、イエスは十字架にかけられ死ぬまで独身であったということになっています。もし妻帯していたことが真実で、そして子供がいたとしたら、イエスの子孫が世界のどこかで現代も生きているという可能性も否定出来ないことになります。

イエスに妻がいたかどうかをめぐる論争は何世紀にも渡って続いています。10年ほど前に話題になった小説「ダ・ヴィンチ・コード」(映画にもなりました)では、イエスが売春婦とされるマグダラのマリアとの間に子どもがいたとするストーリーでした。当時、あくまで「イエス独身説」を信じるキリスト教徒たちの怒りをかっているとニュースになったような記憶があります。

今回の妻帯説浮上の発端になったのは、米ハーバード大学のカレン・キング教授が、4世紀ごろのものとされる名刺よりも小さいパピルス紙の断片に古代コプト語で、「そしてイエスは言った。私の妻は……」と書かれてあると発表したことによります。

残念なことに、文章はそのあと途切れているそうです。もしそのあとの記述が残っていたら、その妻が誰だったのかが解ったかも知れません。しかし当のキング教授はあくまで慎重で、この発見によって実際にキリストが結婚していたことの証明にはならないとした上で、「初期の信者の一部が、キリストに妻がいたと信じていたことを示す初の証拠」と指摘しています。

それにしてもイエスには謎が多いようです。第一、何歳まで生きたのか、つまり何歳で十字架にかけられたのかさえ判っていません。実際、十字架にかけられ処刑されたのを裏付ける資料も残っていないそうです。

イエスと同じ時代に生きたヨセフス・フラビウスという歴史家が当時のことを記述しているそうですが、「イエスという宗教家が処刑された」とだけ書いていて、十字架とは一言も書いていないそうです。

人類の歴史を変えるほどの偉大な影響力をもったキリスト教のイエスについて、ほとんど肝心なことが判っていないというのは何とも不思議です。

2012年10月4日木曜日

伝説のキノコの正体は?

これは、今夏、ネット上でずいぶんと盛り上がったニュースだそうですが、さすがは中国だと久しぶりに笑ってしまいました。サンケイスポーツの記事によると、

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 中国・西安の地元テレビ局が「農家の井戸から不思議な物体が発見された」とニュース番組で報道、「1000年に一度現れる伝説のキノコではないか」と大まじめに現場から伝えたところ、実は『オナホール』と呼ばれる大人の玩具だったことが判明。“セイキ”の赤っ恥をかいていたことが20日、明らかになった。しかもリポートしたのはかなりの美人記者。現場で住民らと大きさを測ったり、手触りなどを事細かに伝えていた。

 かばうワケではないが、その形はキノコに見えなくもない。でも、違った。違い過ぎるにもほどがあった。

 騒動を巻き起こしたのは中国のテレビ局「西安電視台」。6月17日に放映されたニュース番組「西安零距離」で「西安市郊外の農村の井戸から新種のキノコらしき物が発見された」と報じた。

 地元住民からの情報で、青いポロシャツ姿の段青という名前の若い女性記者が発見現場からリポート。「農家の男性が井戸を深くしようと掘っていたところ、地下80メートルのところから不思議な物体が出てきました」とカメラ目線で熱く伝えた。

 問題のブツは、水を張った青いバケツに入れられ浮かんでいる。色は肌色で、汚れなのか所々茶色。村人が手で持ち上げ、段青さんと見られる手が巻き尺で大きさを測る。真剣だ。

 段青さんは「長さは19センチ。両端がキノコの傘のようで、穴があり、肉のような手触り」などと伝え、興奮した村人も「こんなものは見たことがない」「80歳の長老も知らないようだ」「伝説の『太歳』かもしれない」などと口々に騒ぎ立てる。

 段青さんは太歳について、16世紀に中国で出版された薬草辞典「本草綱目」から引用する形で、西安秦嶺の土中から1000年に一度現れる肉塊のような伝説の物体で、「肉霊芝」とも呼ばれている。秦の始皇帝が探し求めていた不老不死の薬の原料になる-と解説するなどした。

 ところが、番組終了後、とんでもない事実が明らかになる。インターネット上で、シリコン製の女性器をかたどった男性用自慰用具「オナホール」だとの指摘が相次いだのだ。片方が女性器、もう片方が肛門を模した作りだという。

 番組はユーチューブなどの動画共有サイトを通じて世界中に流され、世界中のネットユーザーが大盛り上がりする事態に発展。西安電視台は後日、自局のホームページでキノコについて「誤った情報だった」などと陳謝した(アナがあったら入りたい!?)。

 ちなみに大人の玩具に詳しい関係者によると、同様の物は以前、日本でも売られており、香港製だったという。


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それにしてもこの若い美人記者、恥ずかしくてしばらく人前には出てこれなかったでしょうね(瀑)。さすが中国は広い! 以下はその彼女の迫真のレポートを紹介したユーチューブの動画のリンクです:

http://www.youtube.com/watch?v=GOTfulfXKn0


2012年10月3日水曜日

田中大臣の入閣について

田中真紀子氏が文部科学大臣に就任しました。

以前、田中「パパ」が防衛大臣に就任した折に書きましたが、ホント「だれかほかにいないのぉ~」といった印象です。イジメ問題がクローズアップされている昨今、彼女にとって最も相応しくないポジションのような気がします。民主党の人材不足もここまで来たかと呆れてしまいます。また外務大臣の時にような「騒動」を起こすのは明らかでしょう。

ある本で読んだ話ですが、彼女が外務大臣の頃、拉致被害者家族会と「救う会」のメンバーたちが拉致問題の早期解決を訴えて、「北朝鮮への食糧支援は拉致問題を棚上げにする、反対!」と外務省の前で寒いなか座り込みをしていた時、彼女がツカツカと彼らのまえに歩み寄ってきて、「コメ10万トンなんか出しちゃダメよ」と言ったらしい。家族会のメンバーは「そうだ、そうだ」と言って自分たちに理解を示してくれた大臣に感謝したらしいが、彼女の次の言葉で唖然としたらしい。「(10万トンではダメ)100万トン出さなくちゃ」と発言したとのこと。外務大臣として、まったく事態を把握していなかったのは明らかです。

首相在任中に亡くなった小渕さんを「お陀仏さん」と呼んだり、子供がいない安倍氏を「種なし西瓜」と呼んでいます。また官房長官だった細田氏を「カレー食って下痢して顔が細くなったような人」、保守党党首だった扇千景氏を「全財産を身につけて歩いているような人」、与謝野馨氏を「ヅラ被ったおっさん」、口の端が曲がっている麻生首相を「ひょっとこ総理」と批判しています。まだまだ彼女が中傷した人は数限りないものがあります。自分の指輪が失くなったのを秘書官のせいにしてデパートに買いにやらせ、外国の要人との会合に遅刻をした、いわゆる「指輪事件」も世間を騒がせました。

一体こんな人が文部科学大臣として入閣させて大丈夫なのでしょうかねぇ~。先が思いやられる。民主党も落ちるところまで落ちたといったところでしょうか。

2012年9月22日土曜日

『新聞・テレビはなぜ平気で「ウソ」をつくのか』を読んで


ナカナカ興味深く読みました。

世論操作に「奉仕」する日本記者クラブの「官報複合体」癒着構造や、真相を隠蔽して虚報をタレ流す体質には驚きです。ここに書かれてあることが本当だとすると、日本のジャーナリズムの崩壊といえます。やはり新聞やテレビのニュースを鵜呑みにするは問題があると気づかされます。その意味において、絶えず自らの見識を研ぎ澄まし、まずは疑ってかかることが必要のようです。

それにしても本書で指摘されているとおり、今になって振り返ってみると、福島第一原子力発電所事故に関しての以下の報道の「ウソ」は罪深く深刻です。まるで戦中の大本営発表のようです。

  1. 「メルトダウンはしていません」
  2. 「放射線物質は拡散していません」
  3. 「半径20キロメートル圏外の地域は安全です」
  4. 「年間20ミリシーベルトまで大丈夫です」
  5. 「低濃度の汚染水を海洋放出しました」
  6. 「海産物は食べても安全です」
  7. 「農産物は食べても安全です」
  8. 「工程表のとおりに収束します」
  9. 「事故原因を徹底的に検証します」
政府発表やマスメディアには騙されないようにしないといけないようです。

2012年9月21日金曜日

「iPhone5」発売!

アップルの最新スマホ「iPhone 5」が今日発売になりました。

いままでの「iPhone 4S」よりは、少し大きく、軽くて薄くなったそうです。ニュースによると、大層な売れ行きのようです。近頃アップルの時価総額は、上場来高値を更新したらしく、約50兆円に迫る勢いです。これまでの世界最高を記録したとのことです。スゴイですね、50兆円ですよ。一国の国家予算以上の価値があるということですからね。やはりスティーブ・ジョブズは、ただ者ではなかったということでしょう。彼のような人を本当のカリスマと呼ぶのでしょうね。しかしそんな彼も、もうこの世にはいません。

いま思い出すと、マイクロソフトのウィンドウズがパソコン業界を席巻していた頃、かつてのアップルはまさに風前のともしびでした。それを考えると、この復活劇は驚きです。一度クビになったジョブズがアップルに復帰したことが何より大きかったですね。かれの強力なリーダーシップのもと、iMac,iPod,iPhone,iPadなど、次々と斬新なコンセプトの製品を世に出したことが現在のアップルへと蘇らせたことは明らかです。

ところで最新のフォーブスによると、個人資産のトップは、いまのところ19年連続でマイクロソフト創業者のビル・ゲイツだそうです。かれの資産総額は5兆2千億円ほどになるそうです。びっくりです。数字を並べると13桁ですよ。例えば一人に100万円づつ配ったとして520万人ですよ。BMが100万台買えますし、立派な一戸建て新築住宅がナント10万戸も建てられるんです。個人資産のスケールが違いますね。

2012年9月20日木曜日

タマシイレボリューション

昨日はこよなく愛するSuperflyのライブへ行ってきました。

7時からの開演でしたが、すでに4時ごろには開催予定の代々木公園に到着しました。予定時間の3時間も前ですので、ステージ前あたりの整理券もゲットできるだろうと期待していましたが、やはりヨミがあまかった。着いたときには、もはや千枚ちかい整理券はなくなっていました。どうも徹夜で並んだ熱烈なファン達がいたようです。

しかし幸運にもステージに近いあたりに陣取ることができました。開演までじっと座って待ちましたので、お尻が痛くて難儀しました。ところが、開演した途端に全員総立ちで盛り上がりました。年甲斐もなく、ノリノリでした。まわりを見ると、自分同様おっさんがチラホラ眼につきました。およそ1時間ほどのステージでしたが大満足。彼女のパワフルな歌声とパフォーマンスには感激しました。おかげで大きなパワーをもらいました。

それにしても、ずっと曲に合わせて飛び跳ねていたので、今日は足腰が痛い。ヤレヤレ・・・(苦笑)。でもまだまだオジサンも「タマシイレボリューション」!!

2012年9月18日火曜日

もう待ちきれん!!


とうとう明日、Superflyの4番目のアルバム「Force」が発売になります!!

いままで待ちに待ったというか、ようやく明日かぁ~と感慨ひとしおです。今回のアルバムはパワーをもらえるゴキゲンな曲が入っていて、いまからワクワクしています。楽天で予約注文しておいたので、届いたら聴きまくります。(笑)

明日の夕方からは代々木で無料ライブがあるので、行ってきま~す! もう今から楽しみで今夜は眠れそうもありません(苦笑)

2012年9月17日月曜日

「坂の上の坂」


先週の金曜日の夕方、夫婦で藤原和博氏の講演を聞きに行って来ました。

『人生の後半戦をいかに生きるか?』について、ユーモアも交えての大変興味深いお話でした。2時間ほどの講演でしたが、あっという間でした。藤原氏のエネルギッシュなトークにはついつい引きこまれてしまいました。

藤原氏の経歴を見ると、東大経済学部を卒業後、その当時まったく知られていなかったリクルートに入社します。同級生たちはそれなりの就職先へ進む中、ちょっと変わっています。その後、30歳代に営業本部長まで登りつめ、同社のフェローとなります。

それからの転身が素晴らしく、2003年には都内の義務教育では始めて、民間人として杉並区立和田中学校の校長先生を5年間務めます。当時統廃合寸前だった和田中をリクルートで培ったマネジメント力で蘇らせています。またその活躍を知った2008年当時の大阪府知事、橋下知事に乞われて学校改革を見事に成し遂げます。

藤原氏については以前、『建てどき』という家づくりについての本を読んでいます。実際、その本に触発されて現在の家を建てました。彼の様々な家に対する考えに共感し、そのアイデアを参考にして建てました。住み心地には大変満足しています。

ところで講演で話された、「20世紀の成長社会から21世紀の成熟社会へ」については妙に納得できました。以前のような「情報処理力を高めて正解を求める社会」から、「情報編集力を磨いてそれぞれ一人一人が納得できるような納得解を求める修正主義」へ移行したとの説明はそのとおりだと思いました。

固いアタマを柔らかくし、柔軟で創造的な思考をもって、これからは事にあたってゆくことが必要のようです。

2012年8月31日金曜日

メタボメ茶

メタボメ茶

うちの奥さんにすすめられて「メタボメ茶」を飲んでいます。

朝起きてコップ一杯、寝る前にもコップ一杯、飲み始めて3ヶ月ほどになります。最近気づいたのは、下腹が少しずつ凹んできたことです。以前よりは毎朝の便通もよく、すぐに下痢ぎみになっていたお腹の調子も良さそうです。やはり効果が表れてきているのでしょうか。それとも年のせいで食が細くなっており、その影響でお腹も凹んできたのでしょうか。いずれにしても良い傾向です。この調子だと、健康診断でメタボ注意を指摘されることはなさそうです。これからも飲みづつけてゆこうと思っています。

うちの奥さんも飲んでいるようですが、どうも効果が表れるのが遅いのか、それとも体質的問題なのか、残念ながら目立った兆候は認められないようです。こんなことを書くとまた怒られそうなので、このあたりで止めておきます。(苦笑)
 

2012年8月30日木曜日

『悪人列伝 近世編』を読んで


海音寺潮五郎を読み始めるようになって、この作品で7作目になります。

これまでに読んだ作品は「赤穂浪士伝」、「武将列伝(戦国爛熟篇)」、「日本名城伝」、「寺田屋騒動」、「剣と笛」、「赤穂義士」、そして今回の「悪人列伝(近世篇)」です。これらどの作品も、膨大な資料を凌駕し、丹念に調べ上げて見事に書き上げている点において職人芸ともいえる珠玉の秀作です。

今回読んだ「悪人列伝(近世篇)」は、日野富子、松永久秀、陶晴賢、宇喜多直家、松平忠直、徳川綱吉の6人に焦点をあて、海音寺独自の史観を加えた史伝短編集です。それぞれの歴史上の人物が、現代の価値観に照らしていかに「悪人」であったかがよく分かります。作品中、ときより私見や余談をはさむあたりは、後輩作家の司馬遼太郎に受け継がれているように思えます。

以前このブログでも書いた松永久秀(弾正)篇を読むと、あらたに分かったことがありました。それは、東大寺に火を放ったのは実際はかれではないということです。海音寺によると、

「十月十日の夜、松永勢は夜襲をかけ、よき侍を七人、雑兵三百余人を討取ったが、その時火を失して、大仏殿に燃えうつり、殿宇全焼、大仏は首が焼けおちた。この火は久秀が放ったのではなく、ここにこもっていた味方が失したのであるが、夜襲なんぞかけなければこんなことにはならなかったろうという理窟から、久秀が焼いたことになり、仏道の信仰の厚い時代なので、大悪無道のはなはだしいこととなっている」

と書いています。さらに、

「しかし、現代人の理窟から言えば、合戦であるのにそんなところに陣取った方が、浅慮あるいは卑怯であるといえよう」

とも書いています。ナルホド。

それにしてもこれら6人の中でも一番の極悪人は、松平忠直のような気がします。かれは二代将軍徳川秀忠の兄、秀康の子です。つまり家康の孫にあたります。周知のように、忠直の父親である秀康は家康の妾腹(お万)の子ですが、お万の素行に疑問を持ち、どうも自分の子ではないとの思いから他の子供たちよりも父親家康の愛情を受けていません。

家康の長男、信康は信長の命により切腹させられています。したがって、当然次男である秀康が次期将軍になるはずでしたが、家康の意向により弟の秀忠が将軍職を継ぎます。つまり秀康の子、忠直にしてみれば、家光ではなく自分が三代将軍になるべき身であったと凄まじい恨みがあったのでしょう。

忠直は、やたらに罪のない人を切ったり部下に切らせたり、妊婦の腹を割かせたり、はたまた小姓を突き落として殺したり、残忍この上ない行為をくりかえします。しかしそれにしても逆恨みにしてはあまりに度が過ぎているようで、かれは嗜虐的趣味をもった一種の異常性格者だったのかもしれません。

「武将列伝」同様、この「悪人列伝」も古代篇や中世篇があるようなので、それらの作品もこれから読んでみようと思っています。まだしばらくは海音寺潮五郎にハマってそうです。

2012年8月29日水曜日

『昭和史発掘2』を読んで


松本清張の綿密な調査力と明確な文章表現には瞠目させられます。前作「昭和史発掘1」の続きとなるこの一冊には、以下の5事件がとりあげられています。それぞれの事件について、当時の時代背景や社会現象を交えながら、かれ独自の考察が加えられています。まさに労作といえます。

・三・一五共産党検挙

・満洲某重大事件

・佐分利公使の怪死

・潤一郎と春夫

・天理研究会事件

この中でもっとも興味深く読んだのが「佐分利公使の怪死」です。まるで推理小説のような筋立てで、読み進めるうちにグイグイと引き込まれてしまいました。現場の状況または物的証拠から推察すると、明らかに佐分利公使の自殺には疑問が残ります。松本清張は絡んだ糸を一本づつ解してゆくように、佐分利公使はある組織に抹殺されたのではないかという他殺説を補完してゆきます。

「満洲某重大事件」はいわゆる関東軍が絡んだ張作霖爆殺事件です。満州の支配を獲得しようと策動する軍部の動きは、その後の2・26事件から太平洋戦争へと密接につながっています。昭和史の影の部分が詳細に描かれています。国家の破滅へと突き進むことになったひとつの事件として読み応えがありました。

「潤一郎と春夫」は、文豪谷崎潤一郎と佐藤春夫との関係を、谷崎の妻が佐藤の妻へとなる経緯を軸に描いています。前作「昭和史発掘1」の「芥川龍之介の死」も面白かったが、当時の文人たちの生活、おもに派手な女性関係の一面がうかがえて興味深く読みました。やはり私小説を書くには、これほど奔放で、ある意味自堕落な生活をおくる必要あったのでしょうか。

「天理研究会事件」は、天理教から分派することになった「ほんみち」教団設立の経緯や受けた弾圧を中心に描かれています。戦前の天皇制を否定するような教義に対する弾圧はすさまじいものがあったでしょう。読み進めるうちに、社会全体への憎悪を示した一連のオウム真理教事件がちらつきました。「三・一五共産党検挙」でも共産主義者への弾圧を描いています。

それにしても松本清張の筆力は素晴らしいものがあります。かれの粘着性のある文体によって、昭和初期の暗い世相を鮮やかに浮かび上がらせています。今後もこの昭和史発掘シリーズを読んでゆこう思っています。

2012年8月23日木曜日

『火天の城』を読んで


稀代の天才信長を、安土城築城という全く新しい視点で描いた秀作です。

これまで信長関連の様々な作品を読んできましたが、新鮮な印象をうけました。織田信長かれ自身を描くよりも、「天下布武」へと突き進む権力の象徴としての壮大な安土城へ光をあてた点において斬新でした。それによってまた違った角度から信長の人物像を垣間見ることができ、かれの稀有な才能と独創力が浮かびあがってきます。このような信長の描き方もあるんだなぁ、と感心しました。

話の筋は、熱田神宮の一介の宮大工が信長の命令と奇想天外な要求によって空前絶後の豪壮な五重の天守閣をいただく巨大な城を築城します。完成までには、同じ番匠(大工)の息子との確執や、建設を妨害する忍びとの戦いなども描かれています。しかし本能寺の変後、苦難の末に建てた安土城は無残にも炎に包まれてしまいます。これまでの苦労はすべて水泡と帰し、言い知れぬ無常観が漂います。

小説を読んだあと、主人公の棟梁岡部又右衛を西田敏行が好演したDVDも見ました。よくできた作品でしたが、残念なのは、終わり近くで天守閣全構造のバランスをとるため仲間たちと親柱の下部を切るシーンがありましたが、少々胡散臭い演出が否めませんでした。それに父親の仕事振りを見ながら成長してゆく息子の代わりにひとり娘という設定で、彼女と若い大工との恋愛ドラマになっていたのはイマイチでした。ネットによると、映画出演者の一人が2008年10月1日に発生した大阪個室ビデオ店放火事件に巻き込まれて死亡したそうです。不思議です。

山本兼一の作品は今回始めて読みました。読み応え十分でした。文章に味わいがあり、構成力もしっかりしています。読み進むうちに当時の匠たちの技に支えられ眼前に巨大な安土城が築かれていく様子が見えるようで、最後のページを閉じるまで飽きることなく読ませてくれました。この作品によって、ほぼ無名の作家だったかれが松本清張賞を受賞したのも納得できます。かれの他の作品も今後読んでみようと思います。

2012年8月22日水曜日

娘よ、そりゃないぜ。

先日、お風呂からあがると10歳になる娘に、

「お父さん、わたしのバスタオル使わないでよ!」

と、言われました。

家族ひとりひとりバスタオルがあり、それぞれ自分のバスタオルを使っているので、

「何でそんなこと言うんだい?」

と、訊きますと、

「だって、もし使われたら、お父さんのオチンチン拭いたやつを使うようになるでしょ!」

「・・・・・」(苦笑)

そのあと使ったタオルをもって娘を追いかけまわしました。悲鳴をあげて逃げ回ったのは言うまでもありません。

2012年8月20日月曜日

『虹の翼』を読んで


「鳥のように自由に空を飛びたい」という子供の頃の夢を追いかけ、アメリカのライト兄弟が世界初飛行を達成する10数年も前に、独自の構想と絶え間ない長年の研究、試作、そして実験を繰り返し、「飛行器」を考案発明した男の話です。日本にもこんな人がいたなんて知りませんでした。

明治12年、愛媛県佐多岬の付け根に位置する八幡浜浦に生まれた二宮忠八は、子供の頃、自ら創意工夫した凧を作成し販売するほどでした。その後、陸軍に入隊し、演習の途中ふっと目にした、羽ばたきもせず滑空する烏の何気ない様子に衝撃を受けます。それからは貧しい家庭生活の中、「飛行器」作りに熱中していきます。

軍隊生活では度々上官へ「飛行器」の重要性を訴えますが、人間が空を飛ぶとは考えもしない時代ですので、ことごとく無視されます。それにもめげずひたすら努力する姿は感動的です。退役後は製薬会社に勤務し、その勤勉さにより役員まで登りつめ、金銭的余裕が出来て再び「飛行器」の作成にとりかかりますが、完成のその前に世界では飛行機が作られ始めます。

日清・日露戦争や、明治という社会情勢を横糸にし、吉村昭の緻密な文章で描かれた一人の男の一生は、読み応え十分でした。久しぶりに吉村昭を読みましたが、やはり大好きな作家のひとりですね。

2012年8月10日金曜日

オリンピック

ロンドン・オリンピックでの日本選手のメダル奪取が続いています。とくに女性選手の活躍がめざましいようです。今日現在獲得した5個の金メダルのうち4個は女性です。これからのニッポン男子の奮起を期待しています。

今回のオリンピックで躍進したのは、やはりサッカーでしょうか。男子は惜しくもメダルを逃しましたが、女子なでしこは堂々の銀メダルを獲得しました。前回のWカップ優勝で期待されていた分、言い知れないプレッシャーがあったとは思いますが、よく頑張りました。男女競泳陣もメダルをとりましたし、女子卓球も初のメダルを手にしました。男子体操陣にも拍手を送りたいと思います。

それにしても情けないのが男子柔道です。一体どうしたんでしょう。日本のお家芸でもある柔道でひとつも金メダルがとれないというのは・・・。監督、コーチの責任もあるでしょうが、選手それぞれが技を磨くことに集中しすぎて、体力的または精神的に脆いところが見受けられるようです。メダルをとれなかったといってメソメソ泣いている姿は何ともみっともない限りです。次のオリンピックに向けて一層の奮闘努力が必要でしょう。

がんばれ、ニッポン!

2012年8月9日木曜日

里帰り

11日間ほど夏休みをとって、家族と帰省してきました。3年ぶりの故郷でした。

見るものすべてが懐かしく、若い頃の楽しかった思い出がよみがえってきました。古い友人たちとも久しぶりに会うことができ、しばらく使っていなかった方言もつられて出てきました。

やはり故郷は良かった。心から楽しめ、素直な気持ちになれました。実家の辺りは以前と何も変わっていない。気づいたことと言えば、両親がまた一段と年をとったかな、ということでした。

2012年7月20日金曜日

新田次郎について



新田次郎の短編集「梅雨将軍信長」を読みました。

それぞれの作品は非常に興味深く、面白い。ついついストーリーに引き込まれてしまいました。今回新田次郎の作品は初めて読んだけど、好きな部類の文章でした。冗長さがなく、簡潔で、それでいて味がある。早速、かれの他の文庫本を数冊購入しました。本棚を探してみると、まだ読んだことのない「アラスカ物語」という文庫本を見つけたので、こちらもこれから読んでみようと思っています。

余談ですが、以前、藤原正彦の「国家の品格(新潮新書)」や「遥かなるケンブリッジ(新潮文庫)」を読みましたが、かれは新田次郎の息子なんですね。母親は同じ作家の藤原ていだそうです。かれ自身はもともと数学者だったようですが、やはり血筋は争えないものですね。やはり両親同様、最近は作家として活躍しているようです。

2012年7月17日火曜日

イジメについて

大津市の中学校でのイジメによる生徒の自殺問題が世間を騒がせています。

学校や市教育委員会側によると、イジメと生徒の自殺とに関連性はみられないとのことです。この発表に関して不思議なのは、いったい何を根拠にそういった判断をしたのかということです。イジメがあったことについては渋々認めているようですが、やはり生徒を自殺に追い込んだ原因ではないかと考えるのが普通ではないでしょうか。あくまで関連性を否定するのは、責任問題へ波及するのを防ぐための保身ととられてもおかしくないように思います。その意味で、生徒たちにとって、このような態度をとる学校側に相談しても埒があかないような気がします。

一般的に考えて、中学生が自殺するのは余程の理由があったことでしょう。深刻に悩み苦しんだことでしょう。自尊心が芽生え始めた年頃の少年がイジメを受け、心身ともにズタズタにされたことを思うと心が痛みます。イジメた3人の生徒たち(加害者)の家は、ネット情報によると、大津市でも古くからの実力者らしく、地元警察が当初捜査しなかったのもその辺りに理由がありそうです。それが事実だとすると、許されないことです。

つい最近終了した新聞小説で、ある中学生の男子が転落死した事件からイジメへとの関連が浮かびあがり、警察、学校、親類、地域を巻き込んで展開するストーリーがありました。なんとか死亡した息子のために真実を追究しようとする親と、わが子を守ろうとする加害者側の生徒の親たち、また対応に右往左往する学校側などが書き込まれてあって毎日興味深く読みました。今回の大津の問題を予見したような小説でした。

イジメはなくならないという前提のもとに、どうしたら止めることができるのか、そしてイジメを受けた場合、気軽に相談のできる体制をいかに作っていくかが重要です。将来のある子供たちが精神的に追い込まれて不幸な道をとらないように、責任ある大人たちが一層目を配る必要がありそうです。

2012年7月16日月曜日

体中が筋肉痛、トホホ・・・

週末慣れないペンキ仕事をしました。

イッチョマエに自宅には6畳ほどの広さのウッドデッキがあります。我が家の唯一の自慢です。これまで3年ごとにステインを塗っていたのですが、近頃は、やたらひび割れや節穴の部分が崩れてきたので、パテで十分養生をして今回はペンキを塗りました。薄チョコレート色です。

作業中、日差しが強く、熱中症にならないように気をつけました。途中、何度も中断して庇(ひさし)の下で休み、水分を補給しながら進めました。出来上がると、仕上がりはなかなか上出来でした。その完成度には、我ながら大満足です。しばらくはその場に立ちすくみ、横や上から何度も目の角度を変えながら眺めてしまいました。

あぁ~、でも今日は足腰が・・・・・イタイ。

もうたまらん、暑い!

新しくリビング用のエアコンを買い換えました。

現在使っているエアコンも12年目になり、さすがにもう寿命なのか、まったく冷房の効きが悪くなってしまいました。この暑い夏を快適に過ごすには、やはりエアコンなしでは生きてゆけそうもありません。熱中症も心配です。週末には義父母も遊びにくる予定になっていますので、思い切って新しいエアコンを買うことにしました。冷暖房という文明の利器に慣らされた惰弱な身体には、やはり必要不可欠な家電ですね。

昨日は早速コジマ電器へ直行しました。エアコン売り場にたどり着くと、30度を越す暑さの中、砂漠のなかを水を求めて彷徨ってきた感がありました。壁一面に展示されているメーカー各社の機種を見比べ、価格を比較検討し、じっと販売員の執拗なセールス・マシンガントークを聞きながら、結局、三菱の「霧が峰」を選定しました。ゴルフの宮里藍ちゃんがCMに出てるやつです。

洗濯機購入では痛い目に会わされているので、はなから東芝は除外です。パナソニックかダイキンのどちらかにしようと心に決めていましたが、販売員の勧めもあり、「お手入れも簡単で電気代がお徳な」三菱となりました。どうも三菱の回し者に、まんまとハメラレタようです。木曜日の取り付け予定です。今から楽しみです。

幕末、新政府軍を率いて上野で彰義隊を破った大村益次郎(旧姓 村田蔵六)は、故郷長州で村医者をしていた時、患者から「暑いですねぇ~」と言われて、「夏だから暑いのは当然です!」と応えていたそうです。超合理主義者だった彼らしい逸話です。

しかしなぁ~、こうも暑いとやっぱりエアコンは手放せない。

2012年7月2日月曜日

民主党崩壊?

民主党は分裂と相成りました。

東京都知事の石原氏に言わせると、「ガラガラポン」の始まりだそうです。元々民主党は寄せ集め集団ですから、さまざまな支持母体や利権がらみでの意見が出て対立するのは最初から分かっていたことです。党として結束し、党員すべてをまとめようとすること自体、最初から無理があるように思えます。

それにしても、小沢さんという人は作っては壊すのが好きなようですね。そのたびに新しい政党助成金が懐に入ってくるのですから、止められないのかもしれません。まるでバブル時代の土地転がしのようです。

「国民の生活が第一」といって、消費増税に反対して離党することになったのですが、まったく国民の方を向いているようには見えません。消費税を政争の具として、みずからの権力闘争に利用しているようにしか見えません。『増税する前にもっとやることがあるだろう』、といっているようですが、だったら何故幹事長時代にみずから行動を起さなかったのでしょうか?

震災や原発事故後には秘書と一緒に「アタフタ」「スタコラ」と逃げたらしいのに、新党結成に向けての地元支援者固めのため、早速昨日は岩手県知事に会いに行っているようです。一体どのツラ下げて行けるのか、まったく理解に苦しむところです。

今回小沢氏と一緒に離党するらしい国会議員のみなさん、ちょっと目を覚ましたほうが・・・。次の選挙で手痛い洗礼を受けるのは、ほぼ間違いありません。ほとんどの国民は、あなた達の新党には期待していないのですから。

2012年6月22日金曜日

国民の生活が一番?

またぞろガマガエルに似た「壊し屋」が動き出した。

政権をだまし取るのに使ったマニフェストにやたら固執し、「国民の生活が一番!」と、消費増税反対をお題目のように唱えている。50名ほどの小沢チルドレンたちも反対にまわるように伝えられている。

また、みずから作った民主党を捨て、新たな党をつくる模様だ。作っては壊し、作っては壊し、まるで子供の積み木遊びのようだ。

原発事故後、秘書と一緒に地元岩手からスタコラ逃げ出したらしく、奥さんに三行半を突きつけられたようだ。こうなっては、今まで熱心に支援してきた人たちも次第に離れていくのではないだろうか。

高額な子ども手当をもらっていた「トラスト・ミー」のあの御仁とご一緒に、そろそろ隠居なされたらどうだろうか。震災による原発事故を人災にしたあの前首相ともども。

それにしてもテレビなどでお顔を拝見するたびに、まるで大きな口から長い舌を出して昆虫を捕食するガマガエルに見えてしょうがない。

2012年6月10日日曜日

芝刈り完了!

今日は天気も良かったので、午後から庭の芝刈りをしました。

ずいぶんと無精をしていたので、かなり雑草が伸び放題になっていました。昨日関東も梅雨入りしたようですので、今日のような晴れ間を有効に使わねばと思い、やおら「ヨッコラショ」と重い腰を上げることにしました。

しばらく使っていなかった草刈機が動くのか少々心配でしたが、問題なく綺麗に刈ることができました。いくぶん刈り過ぎて地肌が見えていますが、これからまだまだ伸びるでしょうから、まあヨシとしましょう。

おかげで久しぶりに良い汗をかきました。今晩は自己満足に浸りながら、猫の額ほどの我が庭を眺め、キーンと冷えた缶ビールでも飲みましょうかねぇ。

けど、明日の朝の足腰の痛みが今からちょっと心配です。(苦笑)

2012年6月6日水曜日

ハイ、見ません。

世間では、AKB48の総選挙で盛り上がっているそうです。ナント、今夜はフジテレビで生放送があっているようです。秋元康もガバガバと儲かってホクホクでしょうね。

という私は、「ハイ、見ません」(笑)。

先日何気なくテレビを見ていたら、ある番組で今回の総選挙について順位予想をしていました。その時娘ふたりに、「お父さんはどの子がタイプ?」と訊かれました。

「そうねぇ~、お父さんは・・・」と考えていると、CMで堀北真希が出ていたので、「この子がイイねぇ」って応えて画面を指さしたら、突然、画面が切り替わって、ハリセンボンの近藤春菜がアップで映っていました。

2012年6月5日火曜日

清盛ガンバレ!

NHK大河ドラマ「平清盛」、ナカナカ面白いですね。毎週夫婦で楽しみに見ています。

清盛の奥さん、時子の配役がイマイチですが、それぞれの役を演じるキャストが良いですね。久々にじっくり鑑賞できるドラマではないでしょうか。受信料を払って見る価値はありますね。ニュースなどによると、視聴率がひとケタ台と低迷して散々な結果のようですが、公共放送としてそんなことには気にかけず、これからも素晴らしい番組作りをしてほしいと思います。今後も期待しています。

視聴率が上がらないのも、今回のドラマの設定が、やはり一般視聴者には馴染みの薄い時代でもあり、帝、上皇、法王などが絡んだ院政といった特異な政治形態を理解していないと、なかなかドラマの内容や展開についてゆけないのが理由かもしれません。個人的には、それぞれ独特な人間臭さをもった天皇が描かれており、藤原摂関家や平氏・源氏などとの政治的駆け引きは見ていて面白い。ついつい引き込まれてしまいます。

ドラマを見ていると、いかに武者たちが毛嫌いされ、差別されていたのかが分かるような気がします。当時の日本人は、殊に「穢れ(ケガレ)」を忌み嫌い、血で血を洗うような武士たちは特に差別の対象とされていたようです。それが権力を維持するための必要悪として利用され、次第に地位向上へと力をつけていくのですから、武士の時代へと移ってゆくダイナミズムはドラマを見ていて飽きることがありません。

益々これからの展開が楽しみです。

2012年6月3日日曜日

運動会

昨日は愛する娘たちの運動会でした。

心配していた雨も降らず、曇天でしたので、さほど暑くもない天気でした。カンカン照りで風があると、校庭の砂が巻き上がって、お昼のお弁当も食べられない状態になりますから、まずは運動会日和でなりよりでした。

父親としては、絶えずカメラマンに徹し、ふたりの走る姿を追いかけ、ダンスや組体操をしている姿を撮り続けました。時折、娘の姿を見失い、髪型や背格好の同じような別の子を撮ってしまいました(反省)。

それにしても、成長したふたりの頑張っている姿を見ていると、思わず涙腺が弱くなって、グッと胸が熱くなります。これからも健康で元気に成長して下さい。お父さんは、そんなふたりをずっと応援しています。

2012年5月18日金曜日

『幸せの教室』

結婚記念日に愛する妻(!)と『幸せの教室』を見てきました。いわゆるハートフルなラブコメディ映画です。

量販店で真面目に働く離婚した中年男(トム・ハンクス)が、ある日突然クビの宣告を受けます。その理由が学歴です。海軍で20年間コックとして働いた経験しかない彼に、会社幹部は、もうこれ以上の昇進は見込めないからと解雇を告げます。このあたりは近年のアメリカの失業問題を反映させた設定です。

前妻から買い取った家のローンはあるし、あたらしい職探しもうまくいきません。終いには家もほとんどの家財道具も手放し、燃費の悪い車から中古のスーパー・カブへ買い換えます。万事休すです。

そんな失意の中、カレッジへ通い始めます。現在の状況を打破するため前向きに行動し始めるのです。そこで出会うのが、ヒモのような亭主と全てに疲れ果てた講師(ジュリア・ロバーツ)です。しかし個性あふれる生徒たちと授業を重ねるうちに彼女も次第に変わり始めます。

それぞれに問題を抱えた中年男女が出会い、そして惹かれ合って、お互いが新たな人生に向かって歩み出す。ストーリーはシンプルですが、トム・ハンクスの演技とジュリア・ロバーツの魅力で十分に魅せてくれます。最期はやはりお約束のハッピーエンドです。

それにしても、ジュリア・ロバーツは美しい!

2012年5月11日金曜日

新聞報道について

長年、朝日新聞を購読していますが、どうも最近の中国関連記事には作為的な偏向があるように感じます。

実際、以前より左派的な思想傾向があると指摘されています。今回中国で起きた一連の事件記事を読むと、やはりそのような印象を受けました。殊に前重慶市長解任や盲目の人権活動家の脱出事件の記事などには、中国の現体制を極端に刺激しないような巧緻なニュアンスが行間に読みとれます。

今回、読売新聞の7日間無料試し読みサービスを利用して、朝日新聞の記事との読み比べをしてみましたが、やはり朝日の論調は全体的に中国寄りでした。これはあくまでも個人的な感想ですが、日本の世論を左右するであろう大新聞が、このように偏った記事をのせているというのは問題ではないでしょうか。現在、読売へ契約変更しようか思案中です。しかし念のため断っておきますが、私は読売新聞の勧誘をしているわけではありませんので、あしからず。

ところで、日本の世論形成に大きな影響を与えているのは、朝日、読売、毎日などの三大紙だけではありません。実はあまり一般的に認識されていないことですが、共同通信や時事通信などの通信社の影響力も無視できないものがあります。 つまり、それら通信社が配信する外電の記事は、日本の数多くの地方紙にのせられています。

地方の新聞社にとって、海外に自らの通信員をおく余裕はありません。したがって、外国で起った事件はUPI通信がニュースとして出し、それを共同通信社が契約を結んでいる各新聞社に配信している状態です。記事の最後に「UPI-共同」とあるクレジットがそれです。そして地方に住む多くの日本人はこれら配信記事を読んでいることになります。このことからも、通信社が日本の世論に与える影響は大きいと言えます。

大切なことは、新聞記事を鵜呑みにすることなく、まずは疑ってかかることだと思います。そして、テレビ、ラジオ、インターネットなどの様々な通信媒体から積極的に情報を集め、みずからニュースの裏に潜む真実を探る努力をすることが必要です。大本営発表に踊らされて悲惨な戦争を続けた過去の失敗を繰り返さないためにも。

2012年5月8日火曜日

日米安全保障条約について

先日、井沢元彦の『「言霊(コトダマ)の国」解体新書』を読みました。

その中に、日米安全保障条約、いわゆる日米安保についての記述がありました。アメリカと日本との関係が、ヤクザの親分と子分の会話として上手く書かれてありましたので、以下にその部分を書き出してみます。


ア 「いいか、おめえはこれから一切ドスを持つんじゃねえ。いや、ドスどころかケンカもしちゃならねえ。おめえは散々世界の皆様に迷惑をかけたんだからな」

日 「そんなこと言ったって、親分、こちらから何もしなくても、相手にインネンつけられることもありますぜ」

ア 「バカヤロー、まだ反省してねえな。そういう時は黙って殴られろ」

日 「じゃ、殺されそうになったら、どうするんで?」

ア 「その時は俺が守ってやる」


面白いですね。まさにこのような関係によって、「守ってやる」が日米安保につながったのでしょうね。

2012年4月25日水曜日

自動車事故の悲劇

先日、京都で18歳の運転する軽自動車が小学生の列に突っ込み、8歳の女の子と身重の女性をはねて死亡させました。無免許運転だったとのことです。許されざる犯罪です。

新聞によると、一晩中友人らを乗せて走りまわっていたようで、居眠り運転が事故原因のようです。少年は元暴走族だそうです。未成年ということで、氏名は明らかにされていません。親の監督責任も重大だと思います。

私も小学生の娘たちを持つ親として、今回の交通事故は他人事ではありません。いくら安全に気をつけても、いきなり車が突っ込んでくるのですから、防ぎようがありません。まさに車は凶器となるのです。

登下校道路には少なくともガードレールを設置するか、時間帯での通行制限やスピード制限を設けるべきでしょう。子供たちの日々の安全を守るため、地域住民や行政がやれることはまだまだあるのではないでしょうか。

亡くなられたおふたり(胎児を含めると3人)の家族の方々の心痛やいかばかりか。重軽傷を負われた被害者の方々の一日も早い快復を祈ります。

2012年4月24日火曜日

赤穂浪士伝



久しぶりに面白い時代小説に出会いました。

海音寺潮五郎という小説家については、以前、司馬遼太郎との対談集「日本歴史を点検する」で読んだことがあったのですが、作品としては今回始めてでした。

井沢元彦の「逆説の日本史」シリーズにも度々その歴史観について取り上げられていたので、以前から一度読んでみようと興味はあったのです。しかし、なにぶんその名前からして少々胡散臭く感じていたので、小説を手に取ることはありませんでした。

聞くところによると、司馬遼太郎が本格的に文壇へデビューする前、その技量と才能を高く評価していたらしく、直木賞の選考委員会でも強く受賞を推薦したそうです。司馬にとっては、恩人とも呼べる先輩であったようです。

こんな話があります。ある時、司馬遼太郎が年来疑問に思っていたことを海音寺に問うたそうです。それは、なぜ織田信長は、武田騎馬軍団を殲滅させた長篠の戦いの戦場まで岐阜から1週間もかけて行軍したのかということだったそうです。つまり、通常2・3日もあれば十分な距離を、どうしてそんなに時間をかけたのかということです。

たぶん司馬は、「最強武田騎馬軍団に恐れをなして逡巡していた」とか「馬防柵の準備に手間取っていた」といった答えを予想していたのかもしれません。司馬自身、いろいろと調べてみても明快な答えが見つからなかったのかもしれません。

ところが、海音寺は即座に、「それは梅雨だったからでしょう」と答えたそうです。つまり信長は梅雨明けを待っていた。何故かというと、単純に火縄銃は雨が降れば使えないからです。それを聞いて、長年の疑問が氷解した司馬は唸ったことでしょう。

天正3年5月21日、つまり長篠の戦いの前夜は「どしゃ降り」であったらしく、そのあと梅雨明けの晴天のもとで戦いの火蓋は切られたらしいのです。

さて、この「赤穂浪士伝」ですが、かの有名な元禄時代の吉良邸討ち入りで本懐をとげた赤穂浪士たちのそれぞれの列伝です。また、それら浪士たち取り巻く女たちや、討ち入り直前で脱落してゆく浪士たちの葛藤が描かれています。それぞれ読み応えがあり、殊に「近松勘六」編は感動しました。

司馬遼太郎、吉村昭、浅田次郎など、いままでハマって全作品を読破してきましたが、これからはしばらく海音寺潮五郎作品にハマりそうです。さっそく数作品をネットで注文しました(苦笑)。

2012年4月20日金曜日

鉄の女について

先日、誕生日に一日休暇をとって、妻と映画を見てきました。久しぶりのデートです。二人っきりで映画を見るのも、「おくりびと」や「武士の家計簿」以来でしょうか。

今回見たのは「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」です。主演のメリル・ストリープは素晴らしかった。さすがに大女優ですね。オスカーをとるのも肯けます。

イギリス憲政史上初の女性首相として、その鉄のような強固な意志とリーダーシップによって、いわゆる「英国病」と呼ばれた最悪のイギリス経済を復活させたサッチャー首相を描いています。

雑貨屋の娘という中産階級から、まだその当時珍しかった女性の国会議員となり、保守党の教育相、党首、そして首相へと登りつめます。

労働組合や国営企業などの改革を推し進め、アルゼンチンとのフォークランド紛争での勝利、IRAによる度重なるテロとの対決など、彼女でなければ成し遂げられなかった歴史上の困難が描かれています。

政界引退後は痴呆症に侵され、次第に年をとってゆく様子がメリル・ストリープの怪演によって心に響きます。華々しかった政治家としての経歴とのギャップが一層胸をうちます。

彼女の首相として活躍していた時期が、ちょうどイギリス留学していた頃と重なり、あの頃の様々な思い出が蘇ってきました。

近い将来、今度は妻とイギリスに行って、若い頃過ごした場所を訪ねてみたいと思います。

2012年4月13日金曜日

北朝鮮ミサイル発射失敗

北朝鮮が「衛星」と主張して発射した弾道ミサイルは、「見事に」空中分解しました。バラバラになって黄海に落下したようです。まずは日本領土への被害もなく、ひとまず安心です。

しかし、まったく人騒がせな迷惑この上ない暴挙です。国民は食糧難で飢え苦しんでいるというのに、巨額の開発費をつぎ込んでこのザマとは呆れます。

今回の失敗によって、下ぶくれしたお坊ちゃまの権威も対外的メンツも丸つぶれでしょうね。まさにバカな3代目です。

今回のミサイル発射を強行した目的は、以下のようにいくつか考えられます。

① おじいちゃんの金日成主席誕生100周年のお祝い「打ち上げ花火」

② おとうちゃんの金正日総書記が生前計画していた事業の引継ぎ

③ 新たな指導者としての権威づけと国威発揚

④ 日米韓など敵対国への示威行為

⑤ 中東やアフリカなど第三国へのミサイル技術輸出(外貨獲得)のためのデモンストレーション

しかしながら、これらすべての企ては水泡に帰しました。さぞかし今頃は悔しさのあまり、駄々っ子のようにブヨブヨの身体を揺らして地団駄を踏んでいることでしょう。

一方、わが国の防衛にとっては格好の訓練となりました。ミサイル発射への対応として南西諸島への自衛隊配備という都合の良い口実も与えてくれたようです。おかげで第一列島線内に中国海軍を封じ込めるための一助となることでしょう。

2012年4月10日火曜日

原発再稼働問題について

福井県にある関西電力大飯原発の再稼動について政府判断されようとしています。明らかに再稼動ありきという前提に基づいた動きのようです。

関電による安全対策も十分とはいえない状況の中、政府は今夏の電力需給に対して、今月中にも最終判断したい考えのようです。節電による悪影響を心配する関西産業界の要望もあるようです。

国民の生命や財産を守るべき政府が、専門家の意見も聞かず、十分な検討もなく拙速に再稼動へ舵をきって良いものか。はなはだ疑問です。関電の筆頭株主である大阪市の橋下市長も、政府による安全基準を批判し、再稼動へ慎重な態度をとっているようです。

もともと大飯原発周辺にはいくつもの活断層があるそうです。もしこれら断層が連動して動いた場合、相当な揺れが予想され、安全対策に盛り込まれている耐震レベルでは不十分であるとの指摘もあります。

特に原発銀座と呼ばれている若狭湾周辺は、過去にも大きな地震が起きており、よくもまあそんな危険な場所に原発を建設したものです。まったく理解に苦しみます。

おそらく関電は、独自に実施した地質調査などのデータを都合のいいように利用し、多額の寄付金などで手なずけた御用学者たちのバックアップによって、建設を推し進めたことでしょう。

しかし、もし東日本大震災のような想定外の地震や津波に襲われた場合、第二のFUKUSHIMAになる心配があります。殊に複数の原発が集まる地域ですから、それらが一度に制御不能に陥り、大量の放射能を撒き散らす恐れもあります。

一番心配なのは、琵琶湖の放射能汚染です。関西地域の水瓶(みずがめ)ともいえる琵琶湖にもしものことがあれば、住民たちの飲料水に深刻な影響を与えます。大事な水が使えなくなってしまい、パニックを引き起こすのは必定です。

まだ記憶に新しいように、昨年、東京の浄水場で微量のセシウムが検出された時、コンビニなどからペットボトルがすっかり無くなってしまったのですから、まさに異常な事態になることは確実でしょう。

再稼働に向けての政府の慎重な対応や判断が望まれます。

2012年3月30日金曜日

北朝鮮による弾道ミサイル発射予告について

来月12日から16日に北朝鮮が長距離弾道ミサイルを発射するようです。北朝鮮の発表によると、あくまでも「人工衛星」を搭載したロケットであると言っていますが、弾道ミサイルであるのは明らかです。

どうも沖縄県先島諸島付近の上空を通過し、フィリピン東方沖に落下するようです。下手なゴルファーのボールように、本当に狙ったように飛んで行くのか、はなはだ危なっかしい限りです。もしかすると日本の領土・領海内に落下する恐れがあります。

北朝鮮の発表以来、それに備える日本政府の対応は少々遅いように感じていましたが、やっと今日、野田総理を議長とする安全保障会議が開かれ、自衛隊法に基づく「弾道ミサイル破壊措置命令」を発令することを決めたようです。

田中防衛大臣もそれを受け、自衛隊に対して破壊措置命令を出したとのことです。自衛隊には予め準備命令を出して、地対空誘導弾パトリオット3(PAC3)などの配備を進めていたようです。想定外の事態に備えて、しっかりと日本の国土と国民の生命・財産を守ってほしいものです。

しかし突然ミサイルが方向を変えて攻撃してきた場合、また、ミサイルの部品が落下してきた場合、本当に撃ち落とせるのでしょうかねぇ? 「PAC3」を「P3C(対潜哨戒機)」と言い間違えた田中氏のことですから心配です。

今回のミサイル発射予告に対して、中国はさぞかし苦い思いをしていることでしょうね。子分のような北朝鮮に対して思いとどまるように説得をしているようです。新しい指導者となった金正恩が、まだ軍を掌握しきれていないのかもしれません。

見方を変えると、日本にとって今回のミサイル発射はチャンスです。増強しつつある中国海軍を第一列島線内に封じ込めるため、また尖閣諸島での日本の主権を維持するため、南西諸島に自衛隊や新たな防衛システムを配備する格好の口実となりました。

沖縄の人たちからも、北朝鮮から発射されるミサイルから市民を守るためという国防という観点から、新たに自衛隊を配備することに対して理解が得られるのではないでしょうか。

前田敦子がAKB48を卒業するといって盛り上がっている平和ボケの日本にとって、今回の北朝鮮による弾道ミサイル発射予告は、改めて国土の防衛について考えさせる良い機会になるようです。今まさにその時がきているように思います。

2012年3月17日土曜日

アタマに「ヤ」のつく自由業

あるアメリカ人から聞いたウソのようなホントの話です。

彼の奥さんは日本人で、彼女の実家は40年ほど前、広島で手広くベーカリー店を数店舗経営していたそうです。彼女の父親、つまりそのアメリカ人の義父は地元でも顔役で、極道の親分たちとも親交があったようです。

1970年代の広島というと、往年の菅原文太や松方弘樹などの大スターたちが活躍した日活ヤクザ映画などで有名なように、ヤクザの抗争が活発だった頃です。市内でもドンパチとやっていたのでしょうか。

そのアメリカ人によると、奥さんの実家に遊びに行くたびに、組の親分に連れられ、市内のバーやキャバレーなどで毎晩のように飲んだそうです。もちろん一切お金は払わなかったらしい。親分はいつも着流し姿で、懐にはハジキを忍ばせていたようです。

今でも忘れもしないと言っていましたが、ある日、いつものように親分に連れられ有名なキャバレーに高級車で乗りつけた時のことです。子分たちに先導され店内に入ると、先客たちを無理やり立ち退かせ、悠々とボックス席に座ると、ホステスたちに囲まれて、いかにも高い酒を飲んだそうです。

まるで映画の一シーンのようですね。しかしこんな話を聞くと、何とも懐かしい昭和の匂いがしてきます。

2012年3月4日日曜日

洗濯乾燥機との戦い

本日、別メーカー(パナソニック)製の洗濯乾燥機と交換してもらいました。

コジマ電器さんの対応も迅速で誠実でした。非常に満足です。不具合が続いた東芝製は購入時15万8千円でしたが、今回のパナソニック製は18万8千円だそうです。しかし、コジマ電器の店長によると、これほどご迷惑をおかけしたので、金額はそのまま15万8千円で良いということでした。

ラッキー!

あとはこの新しいパナソニック製が故障しないことを祈っています。

2012年3月2日金曜日

松永弾正久秀について

織田信長に謀叛をおこした武将といえば荒木村重や本能寺で信長を討った明智光秀が有名ですが、松永弾正久秀(1510-77)もその壮絶な最期によって知られています。

信長によって「稀代の悪人」と評された久秀は、戦国の下克上を地でいった乱世の申し子ともいうべき武将です。その前歴も生国もはっきりしないのですが、阿波細川家の家老、三好長慶(ながよし)に仕え、奸計きわまる権謀術数を用いてまるで寄生虫のように内部から主家の三好家を滅ぼしていきます。

50歳を過ぎた頃、主君の長慶の子、義興(よしおき)を毒殺し、長慶が死ぬと三好家を乗っ取ります。その2年後には13代将軍足利義輝(よしてる)を清水寺で騙し討ちにし、傀儡将軍というべき足利義栄(よしひで)を14代将軍の座につけます。まさに節操なく貪欲に権力を求めた戦国時代の梟雄の一人といえます。

その後、三好家の反撃にあい、大和の多聞山(たもんやま)に城を築きます。よく城に天守閣を築かせたのは安土城の信長が最初といわれていますが、どうもそれより先にこの多聞山城に4層の天守を築いた久秀が最初のようです。

久秀がやった悪行のひとつに、三好家が本陣にしていた東大寺大仏殿の焼き討ちがあります。仏罰を恐れる家臣たちに、「木と唐金(からかね)でできた大仏殿を焼いたからといって、なんの罰があるものか」と言いのけたようです。比叡山延暦寺を焼き払った神仏をも恐れぬ魔王信長に通じるものがありますね。非常な合理主義者であったのかもしれません。

将軍義輝を殺害したあと幕府を牛耳っていた久秀は、信長が上洛すると意外とあっさりと従います。そして大事な宝物のひとつでもあった名器中の名器「九十九髪茄子(つくもがみなす)茶入」を信長に献上しています。身を斬られる想いだったのではないでしょうか。

戦国時代きっての悪人である彼も、その後は観念したのか人が変わったように従順に信長に仕え、朝倉義景討伐へ向かう途中、義弟浅井長政の裏切りによって絶体絶命に陥った信長を、みずから進んで朽木谷へ案内し無事京まで脱出させています。けわしく草深いけもの道を老体にむち打って懸命に道案内している久秀の姿が見えるようで一種の可笑しみを覚えます。

しかし久秀は信長にその後2回謀叛をおこしています。1度目は、1572年、武田信玄が上洛に向かっていると知るや、反旗を翻し2年ほど信長に敵対しますが、降伏後は珍しく許されています。裏切りものは絶対に許さない信長にとっては非常に珍しいですね。部下を道具としてみていた信長にとって久秀はまだまだこれからも使えると思ったのでしょうか。

2回目は、1577年、信長の命令で石山本願寺攻めをしている時、突然居城の信貴山(しぎさん)城に籠城し反旗を翻します。信長の嫡男の信忠軍に包囲されて観念したのか、落城直前、信長が欲しがっていた「平蜘蛛の釜」を首に下げて火薬を点じて爆死します。信長に対する老人最期の抵抗だったのかもしれません。自らの白髪首同様、名器である「平蜘蛛」を、こっぱ微塵に爆発させたというのは面白いですね。

また爆死ではなく切腹したとの説もあるようです。中風の発作があった彼は切腹の途中で乱れては武名に傷がつくと思い、家臣に頭のてっぺんに灸を据えさせ、腹を十文字にかき切って自害したともいわれています。しかし久秀の最期は爆死のほうが相応しいように思いますね。はからずも命日の10月10日は、ちょうど10年まえ東大寺大仏殿を焼き払った日だったそうです。

またモノの本によると、熱烈な日蓮宗の信者であった久秀はキリシタンを極端に嫌い、布教を許した信長にも不満があり、バテレンの教えが広まると国が滅びると進言しています。信長の軍門にくだる以前には、京にいた宣教師のところに自分の腹心の学者を派遣し、キリスト教の教義を詰問させ宗教争論をさせています。

ところがこの学者たちが逆にキリスト教に心酔してしまい、彼のキリシタン嫌いはエスカレートしたようです。しかし興味深いことに宣教師のルイス・フロイスは久秀のことを、「知識にすぐれ、賢明で、統治の才能を備えている」とべた褒めしているのですから面白いものです。

そんな悪名高い久秀も意外な側面があったようです。茶の湯や連歌をよくする風流人であったようで、孫の松永貞徳(ていとく)は和歌と連歌を学び、秀吉の祐筆を務めていますし、その後は次第に歌人としての才能を発揮して、江戸時代には俳諧を志して、一派をなしています。久秀の血をよく受け継いでいるようです。

また生前久秀は、125歳まで生きると公言していたらしく、1年の寿命といわれる鈴虫をどこまで生き長らえさせるか実験をし、なんと3年も生きたことから、人間も養生しだいで長生きできると信じていたようです。この点、みずから薬草を調合していて健康に留意していた家康に似たようなところです。

久秀について調べていて一番面白いと思ったのは、緻密なSEXのハウツー本を残していることです。その解説書は微に入り細にいるもので、家臣に対するその指導書によると、SEXをしてはいけない日時や場所を非常に詳しくあげています。

たとえば台風や風雨の激しい天候が荒れている日や暦の上での特別な日、または神聖な神社仏閣ではもってのほか、野外や井戸・トイレのそばもダメ。また、憂鬱で落ち込んでいるような時、疲れている時、怒りで逆上している時、飲み過ぎでお腹の調子がよくない時、病み上がりなどの体調の優れない時には絶対にしてはいけないと列挙しています。

またご丁寧にも、こんなSEXをすると病気になるぞとか、こんな女性とはしてはいけないとか、日時や場所、体調、しかるべき相手など、事細かに徹底した指導をしています。どうも飲食と同様、SEXが養生の決め手であると考えていたようです。久秀の家紋は「蔦(つた)」ですが、地をツタわってはびこる子孫繁栄のめでたい紋であることもそれにつながっているのかもしれません。

極悪非道でありながら数寄をこよなく愛し、凝り性で健康オタクといった多面的な性格をもった武将だったようです。

2012年2月27日月曜日

もう2度と東芝製品は買わない!!

去年の9月に買ったばかりの東芝製洗濯乾燥機が故障し、購入したコジマ電器に3度ほど同型と交換してもらいましたが、今回また乾燥ができない不具合が起きました。早速昨晩コジマ電器の本社へ苦情を報告したのが以下のメールです。

去年新しい同型の東芝製ヒートポンプ・ドラム式と交換してもらいました。

しかしその後から、また同じように乾燥時に異常音が発生しだし、衣類の乾燥がうまく出来ません。一体どうなっているのかと思っていましたら、先週乾燥時に乾燥フィルターのフタの周りの隙間から蒸気が吹き出しました。これは明らかに欠陥品です。以前のメールで報告しましたように、何度も新品と交換してもらいましたが、そのたびにこのような不具合が起き、非常に迷惑をしております。これはリコール対象商品ではないでしょうか? 同じ機種でこのように故障が続くというのは尋常ではありません。特に蒸気が噴き出すとは危険です。私の報告が虚偽であると思われるなら、修理人を至急派遣して下さい。検査していただければ明らかに故障であることは明白です。

これまでのこの東芝製の洗濯乾燥機の故障を考えると、もうこれ以上東芝製は使用出来かねます。東芝にはこの件、必ず報告をしていただきたいと思います。私個人だけでもこのように故障が続くのですから、同じ製品を購入された方で同じような問題があることと思います。高額な商品でありながら、このような状態であるのは理解に苦しみます。こんな経験は初めてです。あまりの同製品の不具合に消費者生活センターへ報告をする予定です。

以上のように、直ちに東芝以外の洗濯乾燥機と取り替えてほしいと思います。検査をしていただいて、判断していただいても結構です。明らかに故障であるのは判っていただけるはずですから。今現在は、フィルター部分をガムテープで押さえている状態です。もう東芝製品には懲りごりです。別のメーカーの洗濯乾燥機と取り替えてください。お願いします。

迅速な対応をお願いいたします。ご連絡をお待ちしております。よろしくお願いします。



今朝早速店長より連絡があり、別のメーカーの洗濯乾燥機と交換していただけることになりました。問題はあくまで東芝製品であるのに、大変誠実で迅速な対応をしてもらいました。感謝。

それにしてもここで声を大にして言いたい。

「もう2度と東芝製品は買わないぞぉ~!」

2012年2月24日金曜日

橋下氏は現代の信長か?

橋下大阪市長が率いる『大阪維新の会』の動向が注目をあつめています。

橋下氏の果断な実行力と強力なリーダーシップによって、明治政府より長年営々と受けつがれている中央集権体制を突き崩す動きを始めています。現在のように国がそのほとんどすべての財源を確保し、地方交付税という形で分配し国の意向に沿わせるという統治管理システムは、もはや制度疲労をひき起こしているといえます。いままさに国のありかたを変える時期に来ているようです。

『大阪維新の会』の掲げる大阪都構想は、その大胆な改革を推し進める第1歩となるでしょう。地方分権という「地方でできることは地方で」をその行動の軸とし、地域に密着した施政を可能にする動きです。これによって国と地方による無駄なダブル行政をなくし、その地域に特質した住民サービスを提供できるようになります。教育、医療、福祉、交通、環境など、その地域に住む人たちの要望や承認によって、より良い公共サービスの提供が可能になります。

国はそのぶん外交や国防といった国家全体にかかわる政策に集中できます。120年ほど前に明治政府によって行われた廃藩置県によって区分けされた現在の都道府県は、交通や通信の発達によって意味のないものとなっています。その観点から、まさに道州制というのは、「行政権」、「税源」、および「立法権」までをも広域行政へ委譲するという、いま私たちが生きる現代に相応しい国家設計であるといえます。

橋下氏の自己の信念に対する揺るぎない自身と、改革に向けて突き進む突破力は、稀代の戦国武将、織田信長に通ずるものがあるように思います。信長は、その強烈なリーダーシップをもとに既得権益を打破し、楽市楽座や兵農分離などの大胆な政策で、よどんだ中世社会から近世の扉を押し開きました。民族的特質として独裁者を毛嫌いする日本人にとって橋下氏の行動や提案は奇異に映りますが、いまの停頓する政治に活を入れるものとして必要であると思います。橋下氏の行動力とそのスピードには期待しています。

しかしひとつ気になるのは、時代の革新者、織田信長がどういった最後を遂げたか。周知のとおり、保守的で旧体制信奉者ともいうべき明智光秀の謀反によって暗殺されました。つまり、改革に対する抵抗勢力ともいえる既得権益者にとって、橋下氏は消し去りたい人物だといえます。彼の今後の活躍を願うものとして、くれぐれも身辺には用心されることを願います。

2012年2月7日火曜日

藤沢周平 「三屋清左衛門残日録」


まさに「イブシ銀」の巧さです。藤沢周平作品の中の「蝉しぐれ」にも引けを取らない非常に味わいのある見事な作品です。老いを感じ始めた人には、じんわりと心に染み入ってくる小説です。これぞ「藤沢周平!」といえる出来ではないでしょうか。

家禄百二十石の御小納戸役から年を重ねるごとに累進し、最後は藩主の用人を勤め、ひっそりと息子夫婦の離れに住み、隠居の身となった清左衛門。一切の雑事から解放されたと思ったら、生涯の盛りを過ぎた強い寂寥感を抱くようになります。

しかしそんな彼も、藩の家老たちの権力争いや様々な事件に巻き込まれていきます。美しい北国の季節の移り変わりの中、清々しい清左衛門の生きかたが、古い友人、料理茶屋の女将、昔の同僚などと交わりを通して鮮やかに描かれています。できたら自分も清左衛門のような余生をおくりたいと思わせてくれます。

随所に現代の定年後のサラリーマンにも通じるような話があり、10年後にもう一度読みたいと思える作品です。平成5年にNHK「金曜時代劇」で放送されたようなので、再放送があればぜひ見てみたいものです。清左衛門を仲代達矢が演じているようです。

2012年2月2日木曜日

またか! いい加減にしろ

また沖縄防衛施設局の不祥事です。

極東最大のアメリカ空軍嘉手納基地を抱える宜野湾市の市長選に対し、居住している局職員やその親類縁者のリストを作成し、局長による「講和」を開いたというものです。つまり国の意向に沿うよう、傀儡(かいらい)の市長を誕生させようとした意図がうかがわれます。まるで戦前の満州国のようです。

今回のこの行為は、自らの職権を乱用した公職選挙法違反に接触する可能性があります。不適切な発言で更迭された前局長同様、厳重な処分が必要でしょうね。更迭もやむなしでしょう。いや、そうすべきであるし、早急な判断をしないと、事態は更に混乱しかねません。

繰り返されるこれらの問題は、どうも沖縄に対する差別感が根底にあり、殊に官僚たちの「上から目線的態度」にその原因がありそうです。そしてそこには明治政府における琉球処分から綿々と引き継がれた「お上」の「隷属させてきた」という密かな支配意識があるような気がします。

沖縄の人たちの怒りや悲しみを察すると、心が痛みます。

2012年2月1日水曜日

だれかいないのぉ~

なんとも今度の防衛大臣も頼りないですね。民主党にはもっと国防に精通した議員はいないのでしょうか?

一体これで適材適所といえるのでしょうかねぇ。今回も野田首相の任命責任は免れられないでしょうね。まさに民主党の人材不足を露呈しているようです。自分の奥さんのコントロールもままならないように見える人に、国防を任せられないように思いますがねぇ・・・。

前防衛大臣のときにも書きこみしたように、いっそのこと国防について見識の高い民間人を任命した方が良いのではないでしょうか? 国会議員の中から防衛大臣を選ばなければならないという法律もないように思うのですが・・・。

ちなみにアメリカ合衆国国防長官の就任までのプロセスは以下のようです。

「国防長官は大統領によって任命(指名)され、上院の「助言と承認」(advice and consent)をもって就任することと定められている。なお、承認は上院本会議での投票をもって行われ、過半数の賛成が必要である。また、承認投票に先立ち上院軍事委員会で公聴会が開催され、指名を受けた者が証人として招かれて議員からの質問に答える形で証言をし、適性を審査されることが一般的である。」

日本の防衛大臣もこのように適任かどうか十分確認して就任させた方が安心で確実です。ひとつの国務大臣ポストとみるよりも、国の防衛を任せられる確実な人物を選んだ方が良いと思いますが、どうでしょう?

2012年1月31日火曜日

議事録問題について

まったく呆れてものも言えないとは正にこのことでしょうね。

東日本大震災に対応して開かれた民主党政権の会議議事録が残っていないようです。もともと作成していなかったと言った方がいいかもしれません。新聞によると、議事録だけではなく議事概要さえない会議もあるようです。

それとも少し穿った考えをすると、一応作成はしていたが公表すると対応の稚拙さが露呈してしまう懸念から、はなから無かったことにしようと密かに決めたのかもしれません。この問題は、野党が批判するように、「民主党の隠蔽(いんぺい)体質の表れだ」といえます。

それにしても政策決定をめぐる記録の重要性に関する認識が欠如していますね。まったく政権運営がはなはだ幼稚でズサンであり、安心してこの国を預けられる政権ではないようです。民主党には心底失望しました。がっかりです。いま苦しんでおられる被災地の方々も、怒り心頭でしょう。

野田首相も開き直ったように、「公文書管理法では議事録の作成まで求められていないが、事後も含めて文書作成が求められている」、とまるで他人事のような弁明に窮しています。「文書作成」とはすなわち「議事録の作成」ではないのでしょうか?

民主党は政権交代時、「政治主導」という美名のもと、重要な政策決定過程において官僚を排除してきました。今回のこの議事録問題は、それに対する官僚組織のささやかな抵抗か嫌がらせ? それとも自ら自分の首を締めてきた民主党政権にとっては自業自得なのでしょうか?

2012年1月30日月曜日

吉原通い?

先日職場の同僚と吉原へ行ってきました。

吉原といえば、時代小説などでよく出てくる遊郭街です。現在、『吉原』という行政上の地名はなく、いまでは東京都台東区千束4丁目にあたります。ついこの間、NHKの番組『ブラタモリ』で紹介されていたので、東京国立博物館で開催している「北京故宮博物館展」に行くついでに、ちょっと寄ってみました。

まだあちらこちらに雪が残っているような肌寒い朝、男ふたりでウロウロと、昔の吉原の場所を探し回っている姿というのは、はたから見ると何とも滑稽に映ったでしょうね。まずは吉原へ続く昔でいう『日本堤(どて)』を寒風に向かってテクテクと歩き、ガソリンスタンド脇に今も残る見返り柳を確認して、右へカーブした衣紋坂を辿って、吉原大門にたどり着きました。いまではもう昔のように立派な門はありませんが、面白いことに、大門の脇には番小屋よろしく交番がありました。

大門から真っ直ぐに伸びた通りが仲の町です。手前の江戸町から一番奥の京町までの間を花魁がねり歩いたことから、東海道にみたてて「花魁道中」といったようです。あたりはやはり土地柄でしょうか、いまでも風俗店が多く、同僚とブラブラ歩いていると、中から「どうですか?」と、声をかけられる始末(苦笑)。朝っぱらからそんな気分にもなれず、イソイソと通りすぎました。吉原千両といわれた花のお江戸にタイムスリップして、大マガキを貸しきって豪遊したいもんです。

仲の町の一番奥の左手にある吉原神社に立ち寄り、帰りには『ブラタモリ』でも出ていた吉原公園脇の昔の「おはぐろどぶ」を確認し、薄幸な我が身を恨みながら吉原で過ごしただろう遊女たちに想いを馳せました。時代とともに随分と変わっているだろうけど、やはり現地に行って、その場の空気を感じることは、時代小説などを読む時などにもまた一味違った味わいを持てるのではないでしょうか。

2012年1月27日金曜日

消費税について

消費増税論議が今国会の焦点になっています。5パーセントの上乗せ分は、年金や介護などの社会保障関連へ充てられるようです。1千兆円を越える今の日本の借金額を考えると、増税は避けられないでしょう。

しかしながら上げるタイミングを誤ると、逆に国内の消費は冷え込み、企業の収益は落ち込み、労働者のリストラや給与カットが行われ、新たな設備投資なども控えることになります。つまり、それによって更に消費が冷え込むことになります。いわゆるデフレ・スパイラルです。そうなると、国の税収も次第に減ってゆくわけですから、何のために増税したのか分からなくなります。

今の状態は、将来の世代にすでに借金を負っているようなものです。これからも年々借金を重ねてゆくよりも、今の世代で安定的な税収を確保するために、消費増税は必要不可欠のようです。しかし実施にあたっては国民の納得が得られるよう、自ら身を削る意味においても、国会議員数の削減や公務員の給料減額、さらに税金の無駄使いを徹底的に洗い出して是正してゆくことが大切です。

政権交代前の民主党のマニフェストはもうすでに破綻しているのは明らかなのですから、野党の自民党や公明党もいつまででもマニフェスト違反について固執せず、震災復興や原子事故対応とも併せて、膨大な今の国の借金をどうしてゆくのか、もっと大局的な国家運営を議論してほしいと思います。

ちなみに増税へとひた走る野田総理のことを、『家政婦のミタ」をもじって『課税夫のノダ』と呼ぶそうです。

2012年1月23日月曜日

平清盛について

NHK大河ドラマ「平清盛」、まずは上々のすべり出しのようです。視聴率も関東地区でほぼ17パーセント台をキープしているようです。歴史オタクとしては、これからも毎週興味深く視聴するつもりです。

初回の放送後、兵庫県知事がドラマの演出に苦言を呈したとのニュースがありました。「画面が汚い。番組の人気で観光も影響を受ける」と発言したようです。これには正直呆れましたね。

制作側もしっかりとした時代考証に基づき、なんとかリアリティを追求しようと努力しているのでしょう。個人的には、非常に平安時代の空気感が出ていて好感がもてます。

当時はなにもかも混沌として雑多で異臭を放つような雰囲気があったのではないでしょうか。いまのように道路がすべて舗装されているわけもなく、まさに泥だらけで、人々はボサボサの髪に半裸状態やボロ布をまとっていたでしょう。そのような時代背景がわかっていない県知事の見識が疑われます。

ところでドラマの主役、清盛。モノの本によると、まことにめずらしい合理主義的精神の持ち主だったようです。つまり迷信や超常現象などまったく信じなかったようです。

こんなエピソードがあります。ある年、田植え時に長く雨が降らなかったことがあり、比叡山の僧に頼んで雨乞いの祈祷をしたところ、とたんに大雨が降ったそうです。

後白河法皇が感謝して、その僧に位を与えようとすると、清盛はカラカラと笑って、「雨乞いのおかげではない、長く雨が降らなかったから降っただけだ」と言ってのけたらしいのです。非常な合理主義者だった信長に通じるものがありますね。

またドラマでは、清盛の出生の秘密として、名もない白拍子と白河院(ドラマでは伊東四朗)との子供として描かれています。一方、『平家物語』の「祇園女御」の巻では、白河院が自分の寵姫祇園女御(ドラマでは松田聖子)を妻とし清盛の父忠盛に与えたときに彼女はすでに身ごもっており、その生まれた子が清盛であるとしています。

しかし実際は、祇園女御は白河院に最後まで仕え、忠盛に嫁いだ形跡はないようです。一説では、祇園女御の妹が白河法皇の子を身ごもったという説もあるようです。

いずれにしても、清盛が白河法皇のご落胤であったのは、その後の彼の異例の栄進をみると、どうも事実のようです。これからのドラマの展開が楽しみです。

2012年1月14日土曜日

昨日の眼科でのひとコマ

看護婦さん:「田中さ~ん、田中峰夫(仮名)さ~ん」

待合室:「・・・・・・」

看護婦さん:「田中さ~ん、いらっしゃいませんかぁ~?」

待合室:「・・・・・・」

看護婦さん:「・・・田中さ、アレ? あの隅で寝てらっしゃるおじいちゃんかしら」

待合室:「・・・・・・」

看護婦さん:「田中さん、田中さん、起きて下さい、次ですよ」

田中さん:「・・・あぁぁ、ずびばせん」

おじいさん、ヨタヨタ、ヨロヨロ、壁づたいに診察室へ。目の検査のため中は薄暗い。

お医者さん:「はい、そこに腰掛けて、アゴを軽くそこにのせて下さい」

田中さん:「・・・あぁぁ、はい」

お医者さん:「・・・ん? ちがう、そこじゃなくて、ここです」

田中さん:「・・・あ、あぁぁ、はい」

お医者さん:「はい、じゃあ、まっすぐ向いて、この赤い光をみてください」

田中さん:「・・・あ、あぁぁ、はい」

お医者さん:「はい、じゃあ、もっと大きく目を開けてぇ」

田中さん:「・・・あぁぁ、はい」

お医者さん:「はい、もっと大きく。もっとです、もっと」

田中さん:「・・・あぁぁ、はい」

お医者さん:「あの、もっと大きく目を開けないと、検査できませんよ」

田中さん:「・・・あぁぁ、はい」

お医者さん:「そうです、そう。もっと。はい、いいですよ。今度は右を向いてください」

田中さん:「・・・あぁぁ、はい」

お医者さん:「・・・ん? ちがいます! 顔を動かすんじゃなく、目を右へ動かすんです」

田中さん:「・・・あぁぁ、はい」

お医者さん:「・・・ん? ちがいます! 右ですよ、右! そっちは左!」

田中さん:「・・・あぁぁ、はい、ずびません」

お医者さん:「はい、そうです。動かないで、そのまま、そのまま」

田中さん:「・・・・・・」

お医者さん:「はい、次は下を見て」

田中さん:「・・・あぁぁ、はい」

お医者さん:「キョロキョロしない!! 下です、下!!」

田中さん:「・・・・・・」

お医者さん:「そうです、そう。はい、動かないで、そのままじっとして」

田中さん:「・・・・・・」

お医者さん:「・・・ん、あれ? 寝っちゃダメです、寝っちゃ!!」

田中さん:「・・・Zzzzz」

お医者さん:「ちょっと、ダメですよ!! 寝っちゃ!!」

看護婦さん:「田中さん、大丈夫ですか? 田中さん!」


待合室で文庫本を取り出して読んでいましたが、文章がまったく頭に入ってきませんでした。まるで志村けんのコントを聞いているようでした(瀑)

2012年1月10日火曜日

戦争の一悲劇



吉村昭の短篇集「総員起シ」を読みました。

収録されている全5編とも、さきの戦争を題材にした作品で、驚くべき異常な体験を吉村昭の執拗で綿密な取材をもとに鮮やかに描き出しています。

その中でも表題作の「総員起シ」は秀逸です。昭和19年、愛媛県松山沖の瀬戸内海で、「伊号第33潜水艦」が潜行訓練中に事故によって不幸にも沈没してしまいます。

その後終戦となり7年後、民間のサルベージ会社により困難の末に引き上げられます。ところが艦内のある兵員室は浸水しておらず、果敢にも最初に艦内へ進入した新聞社のカメラマンがそこで異様な光景を目撃し写真に収めます。

真っ暗なその部屋を恐る恐る懐中電灯で照らすと、そこにはつい先ほどまで生きていたかのような水兵たちの遺体があったのです。まるで7年もの間、冷たい海底で眠っていたかのように。密閉された空間の酸素をすべて吸い尽くしたので、腐敗せずに沈没したときのままの状態でそれぞれのベットに横たわっていたのです。

それらの遺体をよく観察すると、旧海軍の水兵たちのイガグリ頭ではなく髪は伸び、無精髭は生え、指の爪も1センチちかくも突き出ていたようです。男たちに死が訪れても、毛と爪は成長し続けたのでしょう。開いた口の中も鮮やかな朱色だったようです。

それら水兵たちの中で、硬直して突っ立った遺体があったようです。鍛えあげられた肉体をもったその遺体は、縊死体だったようで、鉄の鎖が男の首に深く食い込んでいたそうです。不思議なのは、その遺体の褌(ふんどし)がずれて下半身が露出していたのですが、男根が突出していたようです。

この小説を読んで感銘を受けたのは、このように間近に差し迫った死を前に、誰ひとり取り乱したような様子が見られなかったということです。もし欧米の潜水艦で同じような事故が起きた場合、なんとか生き延びようとパニックになって発狂したような状態になるのではないでしょうか。

震災後、外国のメディアが特に取り上げた異常なほどの落ち着きにも通づる日本人の特異な死生観。最後のその時を静かに迎え、『死』と真直ぐに向き合う姿勢というものがあるようです。

2012年1月9日月曜日

Fun & Smart Drive

「とうとう」と言うべきか、「やっと」と言うべきか、念願のハイブリッド車を購入しました。

年もおし迫った先月末、待望の新車が届きました。ダークブラウンのステーションワゴンです。ガソリン代の高値が続いている中、2回目の車検が近づいていたこともあり、「エコ」な車へ乗り替えることにしたのです。

乗り心地は快適です。エンジン音も静かで、加速もスムーズです。あとはどれほど燃費がよいのかが楽しみです。前車とあまり変わらないようだと、ハイブリッドにした意味がありませんからね。

ところで今回、契約から納車までの期間が通常より長くかかりました。契約したのが昨年10月の中頃だったので、実際に車を受け取るのに約2ヶ月半かかったことになります。はやく新車を運転したかったので、ちょっと待ちどおしかったですね。

ディーラーによると、まずは震災による影響で部品調達が遅れ、その後のタイでの洪水により工場が浸水し、更に部品製造に支障が出たそうです。何とか供給のバックログを解消するため、急遽日本での調達に切り替えて対応したそうです。

当然と言えば当然の話で、たとえ小さな部品ひとつが無くても車は完成しないということですね。殊に自動車産業は、グローバルな生産管理システムが構築されているようです。詳しいことは判りませんが、特にハイブリッド車の場合、複雑なコンピューター基板などが必要なのでしょうね。

しかしラッキーなことに、この納車の遅れが好転したのです。ディーラーの営業によると、今回政府がエコカーへの補助金を決定した次の日に納車になり、10万円ほど返金になるとのことです。待った甲斐があったということでしょうか。

ところで、ハイブリッドとはどういう意味でしょうか。手元の英和辞典で調べてみると、「(動物・植物の)雑種;(一般に)混成物」とあります。つまり、バッテリーとガソリンの両方で動く車ということでしょう。やはり横文字にすると、少々高級な響きを伴いますね。ハイブリッドの「ハイ」が「ハイクラス」を連想させるのでしょうか。

しかしそのうち大量にハイブリッド車が出回るようになり、白黒からカラーテレビになってしばらく経つといちいち「カラー」とは呼ばなくなったように、わざわざ「ハイブリッド」とは言わなくなるかもしれません。それともこれからは電気自動車の時代でしょうか。

2012年1月7日土曜日

眼を大切に


新年を迎えたと思ったら、「ものもらい」になりました。あくまで誤解のないように付け加えると、正月早々、「こじき」になったわけではありません。アシカラズ。

「ものもらい」、つまり目尻やまぶたが赤く腫れる、軽度の痛みを伴う細菌感染による炎症です。「家庭の医学」で調べると、正式な病名は、「麦粒腫(ばくりゅうしゅ)」というそうです。

正月あたりから右眼のふちに赤みが出現し、次第にぷっくりと腫れだしたかと思ったら、まぶたを閉じるたびに痛みが増してきました。

年末の大掃除の最中にバイキンが眼に入ったか、極端に細い我が眼に入る余地はないと思われるので、おそらくザッキンの付着した手で眼をこすったのが原因と考えられます。

そのうち自然治癒するだろうと放っておいたところ、人相が変わるほど下まぶたの腫れが拡大し、ときおりズキズキと頭痛も生じてきました。見るからに細い眼がさらに細くなったようです(苦笑)。

しばらく我慢していましたが、先日とうとう観念して眼科で診察を受けると、「よくこれほどまで放っておきましたね」と感心されました。「ものもらい」といってバカにしてはいけない、大切な眼を守るためにも、異常を感じたらすぐに医者に診てもらったほうがいいとのアドバイスを受けました(反省)。

殺菌用の目薬と化膿を抑える抗生物質を処方してもらい、その後ずいぶんと治ってきました。鏡を覗くとまだ少々赤みが見えますが、以前よりは痛みも和らぎ、腫れもひいてきました。

ちなみにこの「ものもらい」、関西地方では「めばちこ」と呼ばれているそうです。その他には、北陸や九州の一部(長崎・大分)では「めもらい」、面白いところでは、宮城県の「ばか」、熊本県の「おひめさん」などがあるそうです。

2012年1月5日木曜日

成人式を迎えるあなたへ

沖縄にいる妹夫婦からの年賀状で、不覚にも姪っこが今月成人式を迎えることに気づかされました。

その年賀状には、あでやかな振袖姿でポーズをとっている彼女の写真がのっていました。郵便受けから取り出した年賀状の束をくりながら、手がそこで止まってしまいました。「そうかぁ~、もうハタチになるかぁ・・・」。新年を迎えて清々しい澄み切った空のもと、おもわず玄関に立ち止まって、その年賀状の写真をしばらくジッと見つめてしまいました。

20年前、妹は里帰りをして出産しました。母子ともに非常に危険な状態の分娩でした。予定日よりも早い出産となり、姪っこは未熟児でした。妹は出産した産院での入院が続き、姪っこは別の総合病院へ移送され、しばらくは保育器の中で育てられました。

いま振り返ると、暑いさかりでした。ほぼ連日汗を流しながら、妹の母乳をドライアイスの入った発泡スチロール製の保冷器に入れて、一生懸命生きようとしている姪っこのもとへ届けました。つまりそれは、はじめて「伯父さん」となった頃です。あれから早くも20年が経ったのですね。

まだまだこれから様々なことが彼女の身に起こることでしょう。嬉しいこと、悲しいこと。大学を卒業し、社会人となり、恋愛し、結婚して、母親として子供を産み育ててゆくことでしょう。これからも、優しく愛情深い女性として生きていってほしいものです。

アスミ、おめでとう。

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