2012年3月30日金曜日

北朝鮮による弾道ミサイル発射予告について

来月12日から16日に北朝鮮が長距離弾道ミサイルを発射するようです。北朝鮮の発表によると、あくまでも「人工衛星」を搭載したロケットであると言っていますが、弾道ミサイルであるのは明らかです。

どうも沖縄県先島諸島付近の上空を通過し、フィリピン東方沖に落下するようです。下手なゴルファーのボールように、本当に狙ったように飛んで行くのか、はなはだ危なっかしい限りです。もしかすると日本の領土・領海内に落下する恐れがあります。

北朝鮮の発表以来、それに備える日本政府の対応は少々遅いように感じていましたが、やっと今日、野田総理を議長とする安全保障会議が開かれ、自衛隊法に基づく「弾道ミサイル破壊措置命令」を発令することを決めたようです。

田中防衛大臣もそれを受け、自衛隊に対して破壊措置命令を出したとのことです。自衛隊には予め準備命令を出して、地対空誘導弾パトリオット3(PAC3)などの配備を進めていたようです。想定外の事態に備えて、しっかりと日本の国土と国民の生命・財産を守ってほしいものです。

しかし突然ミサイルが方向を変えて攻撃してきた場合、また、ミサイルの部品が落下してきた場合、本当に撃ち落とせるのでしょうかねぇ? 「PAC3」を「P3C(対潜哨戒機)」と言い間違えた田中氏のことですから心配です。

今回のミサイル発射予告に対して、中国はさぞかし苦い思いをしていることでしょうね。子分のような北朝鮮に対して思いとどまるように説得をしているようです。新しい指導者となった金正恩が、まだ軍を掌握しきれていないのかもしれません。

見方を変えると、日本にとって今回のミサイル発射はチャンスです。増強しつつある中国海軍を第一列島線内に封じ込めるため、また尖閣諸島での日本の主権を維持するため、南西諸島に自衛隊や新たな防衛システムを配備する格好の口実となりました。

沖縄の人たちからも、北朝鮮から発射されるミサイルから市民を守るためという国防という観点から、新たに自衛隊を配備することに対して理解が得られるのではないでしょうか。

前田敦子がAKB48を卒業するといって盛り上がっている平和ボケの日本にとって、今回の北朝鮮による弾道ミサイル発射予告は、改めて国土の防衛について考えさせる良い機会になるようです。今まさにその時がきているように思います。

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