2012年8月31日金曜日

メタボメ茶

メタボメ茶

うちの奥さんにすすめられて「メタボメ茶」を飲んでいます。

朝起きてコップ一杯、寝る前にもコップ一杯、飲み始めて3ヶ月ほどになります。最近気づいたのは、下腹が少しずつ凹んできたことです。以前よりは毎朝の便通もよく、すぐに下痢ぎみになっていたお腹の調子も良さそうです。やはり効果が表れてきているのでしょうか。それとも年のせいで食が細くなっており、その影響でお腹も凹んできたのでしょうか。いずれにしても良い傾向です。この調子だと、健康診断でメタボ注意を指摘されることはなさそうです。これからも飲みづつけてゆこうと思っています。

うちの奥さんも飲んでいるようですが、どうも効果が表れるのが遅いのか、それとも体質的問題なのか、残念ながら目立った兆候は認められないようです。こんなことを書くとまた怒られそうなので、このあたりで止めておきます。(苦笑)
 

2012年8月30日木曜日

『悪人列伝 近世編』を読んで


海音寺潮五郎を読み始めるようになって、この作品で7作目になります。

これまでに読んだ作品は「赤穂浪士伝」、「武将列伝(戦国爛熟篇)」、「日本名城伝」、「寺田屋騒動」、「剣と笛」、「赤穂義士」、そして今回の「悪人列伝(近世篇)」です。これらどの作品も、膨大な資料を凌駕し、丹念に調べ上げて見事に書き上げている点において職人芸ともいえる珠玉の秀作です。

今回読んだ「悪人列伝(近世篇)」は、日野富子、松永久秀、陶晴賢、宇喜多直家、松平忠直、徳川綱吉の6人に焦点をあて、海音寺独自の史観を加えた史伝短編集です。それぞれの歴史上の人物が、現代の価値観に照らしていかに「悪人」であったかがよく分かります。作品中、ときより私見や余談をはさむあたりは、後輩作家の司馬遼太郎に受け継がれているように思えます。

以前このブログでも書いた松永久秀(弾正)篇を読むと、あらたに分かったことがありました。それは、東大寺に火を放ったのは実際はかれではないということです。海音寺によると、

「十月十日の夜、松永勢は夜襲をかけ、よき侍を七人、雑兵三百余人を討取ったが、その時火を失して、大仏殿に燃えうつり、殿宇全焼、大仏は首が焼けおちた。この火は久秀が放ったのではなく、ここにこもっていた味方が失したのであるが、夜襲なんぞかけなければこんなことにはならなかったろうという理窟から、久秀が焼いたことになり、仏道の信仰の厚い時代なので、大悪無道のはなはだしいこととなっている」

と書いています。さらに、

「しかし、現代人の理窟から言えば、合戦であるのにそんなところに陣取った方が、浅慮あるいは卑怯であるといえよう」

とも書いています。ナルホド。

それにしてもこれら6人の中でも一番の極悪人は、松平忠直のような気がします。かれは二代将軍徳川秀忠の兄、秀康の子です。つまり家康の孫にあたります。周知のように、忠直の父親である秀康は家康の妾腹(お万)の子ですが、お万の素行に疑問を持ち、どうも自分の子ではないとの思いから他の子供たちよりも父親家康の愛情を受けていません。

家康の長男、信康は信長の命により切腹させられています。したがって、当然次男である秀康が次期将軍になるはずでしたが、家康の意向により弟の秀忠が将軍職を継ぎます。つまり秀康の子、忠直にしてみれば、家光ではなく自分が三代将軍になるべき身であったと凄まじい恨みがあったのでしょう。

忠直は、やたらに罪のない人を切ったり部下に切らせたり、妊婦の腹を割かせたり、はたまた小姓を突き落として殺したり、残忍この上ない行為をくりかえします。しかしそれにしても逆恨みにしてはあまりに度が過ぎているようで、かれは嗜虐的趣味をもった一種の異常性格者だったのかもしれません。

「武将列伝」同様、この「悪人列伝」も古代篇や中世篇があるようなので、それらの作品もこれから読んでみようと思っています。まだしばらくは海音寺潮五郎にハマってそうです。

2012年8月29日水曜日

『昭和史発掘2』を読んで


松本清張の綿密な調査力と明確な文章表現には瞠目させられます。前作「昭和史発掘1」の続きとなるこの一冊には、以下の5事件がとりあげられています。それぞれの事件について、当時の時代背景や社会現象を交えながら、かれ独自の考察が加えられています。まさに労作といえます。

・三・一五共産党検挙

・満洲某重大事件

・佐分利公使の怪死

・潤一郎と春夫

・天理研究会事件

この中でもっとも興味深く読んだのが「佐分利公使の怪死」です。まるで推理小説のような筋立てで、読み進めるうちにグイグイと引き込まれてしまいました。現場の状況または物的証拠から推察すると、明らかに佐分利公使の自殺には疑問が残ります。松本清張は絡んだ糸を一本づつ解してゆくように、佐分利公使はある組織に抹殺されたのではないかという他殺説を補完してゆきます。

「満洲某重大事件」はいわゆる関東軍が絡んだ張作霖爆殺事件です。満州の支配を獲得しようと策動する軍部の動きは、その後の2・26事件から太平洋戦争へと密接につながっています。昭和史の影の部分が詳細に描かれています。国家の破滅へと突き進むことになったひとつの事件として読み応えがありました。

「潤一郎と春夫」は、文豪谷崎潤一郎と佐藤春夫との関係を、谷崎の妻が佐藤の妻へとなる経緯を軸に描いています。前作「昭和史発掘1」の「芥川龍之介の死」も面白かったが、当時の文人たちの生活、おもに派手な女性関係の一面がうかがえて興味深く読みました。やはり私小説を書くには、これほど奔放で、ある意味自堕落な生活をおくる必要あったのでしょうか。

「天理研究会事件」は、天理教から分派することになった「ほんみち」教団設立の経緯や受けた弾圧を中心に描かれています。戦前の天皇制を否定するような教義に対する弾圧はすさまじいものがあったでしょう。読み進めるうちに、社会全体への憎悪を示した一連のオウム真理教事件がちらつきました。「三・一五共産党検挙」でも共産主義者への弾圧を描いています。

それにしても松本清張の筆力は素晴らしいものがあります。かれの粘着性のある文体によって、昭和初期の暗い世相を鮮やかに浮かび上がらせています。今後もこの昭和史発掘シリーズを読んでゆこう思っています。

2012年8月23日木曜日

『火天の城』を読んで


稀代の天才信長を、安土城築城という全く新しい視点で描いた秀作です。

これまで信長関連の様々な作品を読んできましたが、新鮮な印象をうけました。織田信長かれ自身を描くよりも、「天下布武」へと突き進む権力の象徴としての壮大な安土城へ光をあてた点において斬新でした。それによってまた違った角度から信長の人物像を垣間見ることができ、かれの稀有な才能と独創力が浮かびあがってきます。このような信長の描き方もあるんだなぁ、と感心しました。

話の筋は、熱田神宮の一介の宮大工が信長の命令と奇想天外な要求によって空前絶後の豪壮な五重の天守閣をいただく巨大な城を築城します。完成までには、同じ番匠(大工)の息子との確執や、建設を妨害する忍びとの戦いなども描かれています。しかし本能寺の変後、苦難の末に建てた安土城は無残にも炎に包まれてしまいます。これまでの苦労はすべて水泡と帰し、言い知れぬ無常観が漂います。

小説を読んだあと、主人公の棟梁岡部又右衛を西田敏行が好演したDVDも見ました。よくできた作品でしたが、残念なのは、終わり近くで天守閣全構造のバランスをとるため仲間たちと親柱の下部を切るシーンがありましたが、少々胡散臭い演出が否めませんでした。それに父親の仕事振りを見ながら成長してゆく息子の代わりにひとり娘という設定で、彼女と若い大工との恋愛ドラマになっていたのはイマイチでした。ネットによると、映画出演者の一人が2008年10月1日に発生した大阪個室ビデオ店放火事件に巻き込まれて死亡したそうです。不思議です。

山本兼一の作品は今回始めて読みました。読み応え十分でした。文章に味わいがあり、構成力もしっかりしています。読み進むうちに当時の匠たちの技に支えられ眼前に巨大な安土城が築かれていく様子が見えるようで、最後のページを閉じるまで飽きることなく読ませてくれました。この作品によって、ほぼ無名の作家だったかれが松本清張賞を受賞したのも納得できます。かれの他の作品も今後読んでみようと思います。

2012年8月22日水曜日

娘よ、そりゃないぜ。

先日、お風呂からあがると10歳になる娘に、

「お父さん、わたしのバスタオル使わないでよ!」

と、言われました。

家族ひとりひとりバスタオルがあり、それぞれ自分のバスタオルを使っているので、

「何でそんなこと言うんだい?」

と、訊きますと、

「だって、もし使われたら、お父さんのオチンチン拭いたやつを使うようになるでしょ!」

「・・・・・」(苦笑)

そのあと使ったタオルをもって娘を追いかけまわしました。悲鳴をあげて逃げ回ったのは言うまでもありません。

2012年8月20日月曜日

『虹の翼』を読んで


「鳥のように自由に空を飛びたい」という子供の頃の夢を追いかけ、アメリカのライト兄弟が世界初飛行を達成する10数年も前に、独自の構想と絶え間ない長年の研究、試作、そして実験を繰り返し、「飛行器」を考案発明した男の話です。日本にもこんな人がいたなんて知りませんでした。

明治12年、愛媛県佐多岬の付け根に位置する八幡浜浦に生まれた二宮忠八は、子供の頃、自ら創意工夫した凧を作成し販売するほどでした。その後、陸軍に入隊し、演習の途中ふっと目にした、羽ばたきもせず滑空する烏の何気ない様子に衝撃を受けます。それからは貧しい家庭生活の中、「飛行器」作りに熱中していきます。

軍隊生活では度々上官へ「飛行器」の重要性を訴えますが、人間が空を飛ぶとは考えもしない時代ですので、ことごとく無視されます。それにもめげずひたすら努力する姿は感動的です。退役後は製薬会社に勤務し、その勤勉さにより役員まで登りつめ、金銭的余裕が出来て再び「飛行器」の作成にとりかかりますが、完成のその前に世界では飛行機が作られ始めます。

日清・日露戦争や、明治という社会情勢を横糸にし、吉村昭の緻密な文章で描かれた一人の男の一生は、読み応え十分でした。久しぶりに吉村昭を読みましたが、やはり大好きな作家のひとりですね。

2012年8月10日金曜日

オリンピック

ロンドン・オリンピックでの日本選手のメダル奪取が続いています。とくに女性選手の活躍がめざましいようです。今日現在獲得した5個の金メダルのうち4個は女性です。これからのニッポン男子の奮起を期待しています。

今回のオリンピックで躍進したのは、やはりサッカーでしょうか。男子は惜しくもメダルを逃しましたが、女子なでしこは堂々の銀メダルを獲得しました。前回のWカップ優勝で期待されていた分、言い知れないプレッシャーがあったとは思いますが、よく頑張りました。男女競泳陣もメダルをとりましたし、女子卓球も初のメダルを手にしました。男子体操陣にも拍手を送りたいと思います。

それにしても情けないのが男子柔道です。一体どうしたんでしょう。日本のお家芸でもある柔道でひとつも金メダルがとれないというのは・・・。監督、コーチの責任もあるでしょうが、選手それぞれが技を磨くことに集中しすぎて、体力的または精神的に脆いところが見受けられるようです。メダルをとれなかったといってメソメソ泣いている姿は何ともみっともない限りです。次のオリンピックに向けて一層の奮闘努力が必要でしょう。

がんばれ、ニッポン!

2012年8月9日木曜日

里帰り

11日間ほど夏休みをとって、家族と帰省してきました。3年ぶりの故郷でした。

見るものすべてが懐かしく、若い頃の楽しかった思い出がよみがえってきました。古い友人たちとも久しぶりに会うことができ、しばらく使っていなかった方言もつられて出てきました。

やはり故郷は良かった。心から楽しめ、素直な気持ちになれました。実家の辺りは以前と何も変わっていない。気づいたことと言えば、両親がまた一段と年をとったかな、ということでした。

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