2012年4月20日金曜日

鉄の女について

先日、誕生日に一日休暇をとって、妻と映画を見てきました。久しぶりのデートです。二人っきりで映画を見るのも、「おくりびと」や「武士の家計簿」以来でしょうか。

今回見たのは「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」です。主演のメリル・ストリープは素晴らしかった。さすがに大女優ですね。オスカーをとるのも肯けます。

イギリス憲政史上初の女性首相として、その鉄のような強固な意志とリーダーシップによって、いわゆる「英国病」と呼ばれた最悪のイギリス経済を復活させたサッチャー首相を描いています。

雑貨屋の娘という中産階級から、まだその当時珍しかった女性の国会議員となり、保守党の教育相、党首、そして首相へと登りつめます。

労働組合や国営企業などの改革を推し進め、アルゼンチンとのフォークランド紛争での勝利、IRAによる度重なるテロとの対決など、彼女でなければ成し遂げられなかった歴史上の困難が描かれています。

政界引退後は痴呆症に侵され、次第に年をとってゆく様子がメリル・ストリープの怪演によって心に響きます。華々しかった政治家としての経歴とのギャップが一層胸をうちます。

彼女の首相として活躍していた時期が、ちょうどイギリス留学していた頃と重なり、あの頃の様々な思い出が蘇ってきました。

近い将来、今度は妻とイギリスに行って、若い頃過ごした場所を訪ねてみたいと思います。

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