2013年7月24日水曜日

「妖怪」たちに会ってきました!



過日、家族を連れて、いま横須賀美術館で開催されている、「妖怪」の展覧会に行ってきました。

古くは江戸時代の葛飾北斎などの浮世絵や、近代になってからの日本画や油彩画などが展示されていました。多彩な「妖怪」たちを描いた作品群で、それぞれ興味深く拝見しました。

それら展示品の中には、「ゲゲゲの鬼太郎」で有名な水木しげる氏のキャラクターたちの絵も展示されていました。娘たちも結構楽しんでいるようでした。

殊に墨絵で描かれた女の幽霊の掛け軸や、おどろおどろしい不気味な人形たちなども展示してあり、暑い夏のさなか、わずかながらでも「涼」を感じることができました。

古来からの「妖怪」たちを見ていると、近年、アメリカなどで人気が出ている日本のホラー映画に通じるものがあるようにおもいました。

古代から日本人の心にある怨霊に対する畏れや迷信、また、密かに語り伝えられた村々の伝承などによって、当時の庶民の豊かな想像力で生み出された「妖怪たち」は、あきらかに日本の文化のひとつです。そう考えると、かれら「妖怪」たちがなんとも可愛らしく、いとおしく感じられるのが不思議です。

この展覧会でもっとも印象に残ったのは、異様に目玉が大きく飛び出した異形の白い人形たちです。説明書きによると、製作者は女性のようです。創作現場でひとり黙々と一体一体を作っている姿を想像すると、展示された作品とはまた別に、ゾッとするものがありました。

展覧会を見に行った日から、小学生の娘は2階の寝室にひとり上がって眠れなくなりました(笑)。今回の美術鑑賞で、彼女の想像力も豊かになったことでしょう。

2013年7月15日月曜日

コトバは生きている!

小学校5年生になる下の娘が、近々、学校でキャンプに行くそうです。夏休みに入る前のイベントとして、いまから楽しみにしているようです。忘れ物がないかどうか、学校からもらったプリントを参照して、リュックに入れる物を確認しています。

そのプリントの中のひとつに、「ちり紙」とありました。娘はこれが何か分からなかったようです。「この『ちり紙』ってナニ?」、と母親に訊いていました。娘はどうも、なぜ『折り紙』をキャンプに持っていかなければならないのか、と不思議だったようです。

娘はすぐに「ティッシュ」のことだと納得しましたが、いまでは「ちり紙」とは言わないようですね。すでに「ちり紙」とは死語になったのでしょうか。たぶんこのプリントを作成した先生も年配の方なのでしょう。

そんな話をしていると中学1年になる上の娘が、「
プール授業が始まるまえ生がクラスのみんなに、『ゴム草履(ぞうり)』を持ってくるように言ってたけど、何人か分からない人がいたみたいよ」、と話しました。

それを聞いて、「そうかァ~、いまじゃ『ゴム草履』なんて言わないんだなァ。やっぱり『ビーチ・サンダル』か?」、と言うと、すかさず娘が、「『ビーチ・サンダル』なんて言わないよ、『ビーサン』だよ」、と応えました。

まさに言葉は日々新陳代謝を重ね、新しいコトバへと生まれ変わっているんですね。

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