2010年10月8日金曜日

尖閣諸島問題について

尖閣諸島問題では、中国の卑屈なまでの外交圧力には呆れ返ります。

海上保安庁の巡視船に体当たりした中国漁船の船長らを公務執行妨害で逮捕すると、執拗な抗議をし、日本のハイテク産業にとって必要なレア・アースの輸出を止めました。中国人観光客の予約も大量にキャンセルされ、文化的交流も制限されました。はたまた軍事施設を撮影したとの「言いがかり」によって、フジタの社員も拘束されました。いまだに1名の社員の解放がなされていません。中国側にとっては、もし巡視船との衝突を記録したビデオを公表すれば、拘束を続けるといったカードをちらつかせているとしか思えません。まるでヤクザの脅迫と変わりありません。

尖閣諸島は日本の領土です。明治政府は当時の中国清朝や台湾の支配が及んでいないのを確認し、日本の領土として国旗を立てたそうです。現在も日本の灯台があり、以前は日本人も住んでいたそうです。中国側にとっては、先の大戦後、日本は北方諸島ともども支配を放棄したとの見解のようですし、琉球王朝との交易の途中に自国領土として立ち寄っていた歴史があるとの主張です。

周辺海域でのガス田開発、また、増強を続ける海軍力などをもとに、中国はこの機会に国際社会に向けて、尖閣諸島は自国の領土であるといったプロパガンダを始めたようです。韓国との竹島問題同様、尖閣諸島はこれからも続いていく外交課題になるでしょう。日本にとって、領土問題は存在しないといった明確な意思を示し、歴史的な事例をもとに、尖閣諸島は日本固有の領土であると発信する必要があるようです。

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