2010年5月26日水曜日

普天間基地移設問題について

鳩山政権の普天間基地移設問題が迷走しています。鳩山総理の少なくとも県外と言っていた自身の公約は、どうも守れないようです。残念ながら、沖縄以外に受け入れ先がないのと、抑止力の観点から現状の辺野古沖合に滑走路を建設する以外に選択肢はないようです。

まず、米海兵隊隊基地が沖縄に駐留し続けなければならない理由は何でしょうか? 鳩山総理の言葉を借りれば、極東地域の抑止力と言うことでしょう。さて、その抑止力はどの国、または、どんな紛争不安材料に対してかというと、やはり中国、特に台湾海峡における台中間の緊張関係でしょう。そして、北朝鮮の動向ということになると思います。

沖縄はその意味において、それらの地域に睨みを効かせるには位置的に最適ということになります。有事の際に、そのどちらの前線へも迅速に対応・出動できる位置です。

しかし、海兵隊のヘリコプター基地が本当に沖縄に必要なのでしょうか? 前線地域にヘリを運ぶには海軍の艦船に載せて行くのでしょうが、現在、強襲揚陸艦「エセックス」が佐世保基地を母港にしており、ヘリコプター群は、常時その近くに駐機させておくのが理想ではないでしょうか。

それから、日本国内で他に米海兵隊基地があるのは広島の岩国基地です。現在、岩国基地は岩国市の瀬戸内海沖合に日本の予算により新たな滑走路を建設中です。普天間基地のヘリ部隊を岩国基地へ移動させることは出来ないのでしょうか。

普天間基地移設問題の根本は、国防を日米安保によりアメリカに「おんぶにだっこ」の状態で頼りきっていることにあると思います。自分の国は自分で守るという考えを基にして、戦後60年も経った今こそ、段階的に見直していくという時期に来ているのではないでしょうか。日本の国が独自で自衛隊にヘリコプター部隊をつくり、その基地の場所を、自国の防衛、または地域の抑止力として選定していくことが必要なのではないでしょうか。


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