2015年1月8日木曜日

「20歳(ハタチ)のころ(序)」


年をとったせいか、最近よく若い頃のことを思い出します。

ふとした折りに、遠い記憶の断片が次々によみがえってくるのです。特にその中でも、20歳(ハタチ)のころに遠い異国のイギリスで暮らした月日が、しきりに思い出されます。いままでの人生において、かけがえのない日々だったのでしょう。

時の流れというものは、人それぞれ違っています。ある時は、ゆっくりと流れ、またある時は、めまぐるしく流れる。その時の年齢や時期によっても変わってくるでしょう。最近ことに感じるのは、年を重ねるにしたがって、加速度的に時間の経つのが速くなってきていることです。

そんなことをボンヤリ考えていたら、『そうだ、若き日の思い出を書き残そう』、と思い立ちました。次第に曖昧になってゆく記憶をたどりながら、これから少しずつ若い頃のことを書きとめてゆこうと思います。

いま思い返すと、イギリスで過ごした時間は、ひとつの清らかな流れとなっていたように思います。

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