2011年9月27日火曜日

小沢帝国の終焉

昨日の裁判の結果は、あきらかに小沢氏に痛恨の一撃を加えたのではないでしょうか。

1審とはいえ、元秘書3名がそれぞれ有罪の判決を受けたことは、小沢氏にとって、監督者としての責任と共に、政治家としての道義的責任は免れないと考えます。

また今回の判決は、来月に予定されている小沢氏本人の裁判に影響を与えるものと思われます。有罪へとつながる可能性が出てきました。検察にとっては追い風となりました。小沢氏も外堀を埋められ、次第に追い詰められた感が否めません。

不自然な金銭の流れをみると、あきらかに何かしらの意図をもって操作したとしか考えられません。裏金授受を隠蔽(いんぺい)するためにとった、一連の行為といえます。

小沢氏の説明責任は、これまで以上に求められるでしょう。誠実に証人喚問を受け、4億円の出どころを明らかにし、自らの関与に係わる疑惑に対して正直に答えてほしいものです。

小沢氏自身、師と仰ぐ田中角栄氏や金丸信氏と同じような道をたどるような気配です。公共工事に絡む利権をとおして構築される金権政治や、それによって私腹を肥やす古い体質の政治家たちは、そろそろ退場すべき時代になったのではないでしょうか。

その意味において、代表格ともいえる小沢氏の議員辞職は必然的であるといえます。これほどの世間の注目を集め、いまだに国民を納得させる説明をしていない小沢氏は、最終的判決を待たず退場すべきものと考えます。

それにしても、東北を襲った3月の震災以来、岩手選出の国会議員という小沢氏は、いったい何をしたのでしょうか。被災地域を現地視察したとも聞かないし、地元のために特別に行動したとも聞きません。彼の眼には美しい郷土の山河が、公共工事によって懐に入ってくる金づるとしてしか映っていないのでしょうか。もしそうだとしたら、哀しい。

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