2011年9月28日水曜日

髪はなが~い友達

新聞を読んでいて、ある記事に眼を奪われ、クギづけになる時があります。先日もある小さな記事に眼がとまりました。

『発毛にスイッチ入れる物質を発見…米チーム』

その記事によると、米エール大学の研究チームがマウスを使った実験で、体に毛を生えさせるスイッチを入れる物質を発見したそうです。つまり、薄毛の人や脱毛症の人にとっては朗報です。マウスの体毛も人間の頭髪と同じ発毛メカニズムをもっているのでしょう。毛が生えるということは、その元となる細胞が分裂を繰り返し成長することですが、その細胞にスイッチをいれる物質が何であるかは今までわからなかったようです。これほど医学が進んだ現代においてさえも、発毛させる物質がわからなかったこと自体、不思議です。

研究チームは、毛根の周りにある「脂肪前駆細胞」という部分に注目し、その数を調べたところ、毛が成長する直前に増えていたそうです。そして脂肪前駆細胞ができないようにマウスの遺伝子を操作すると、予想通り毛は成長しなかったらしいのです。つまり、この細胞が育毛にとって重要なカギをにぎっていることを突き止めたわけです。さらに脂肪前駆細胞の働きを調べたところ、この細胞が「PDGF」というタンパク質を作り、PDGFが毛の幹細胞に作用して毛が生え始めることがわかったそうです。

この物質の発見によって、近い将来、有効な育毛剤の開発につながることは確実です。高いお金をはたいて次々に様々な育毛剤を試し、期待ほどには効果がないことに嘆(なげ)いてきた御仁には、まさに夢のような発見ではないでしょうか。大学もこのような人を幸せにする研究をつづけてほしいものです。

さて、私が何故この記事にクギづけになったのか。それについての説明は、省略させていただきます(苦笑)。

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