2013年10月29日火曜日

腹部エコー検査の話





今日は朝から市民病院で腹部エコー検査を受けてきました。先月の内視鏡検査(胃カメラ)では『別段異常なし』との結果が出ていましたが、まずは念のための検査のようです。

カーテンで仕切られた照明をおとした小部屋へ入ってベッドに横になっていると、ナント若くて可愛い検査技師が入ってきました。見たところまだ20代前半のようです。

「初めてですか?」と、訊かれて、「あ、ハイ…」と、応えました。すると、「じゃあ、ズボンを腰のあたりまで下ろして、シャツを胸まで上げて下さい」と、言われました。「あ、ハイ…」と、また素直に応えました。

不謹慎にも妙な感覚で天井を見ていると、突然、彼女はヌルヌルとしたゼリーを塗ったステックをお腹のあたりにそっと置いて、ゆっくりと優しく上下左右に動かし始めました。

ステックを動かしながら彼女はモニターを見ています。時より眉をひそめたり、画像を制止させたりしていました。そんな彼女の横顔を見ながら、ステックの動きに微かに反応している自分が我ながら可笑しくて、必死で笑いをこらえていました (笑)。特に脇腹から胸のあたりへステックを動かされると、思わず「ウッ」と感じてしまいました (苦笑)。

かれこれ30分ほど検査は続き、至福の時間 (?) を過ごしていると、突然、「ちょっと待って下さいね」と、言って、彼女はカーテンの外へ出て行きました。『どうしたんだろう』と待っていると、年配のオバサン技師と一緒に戻ってきました。

オバサン技師は代わりにステックを持ったかと思うと、「すみませんねぇ、彼女まだ見習いなので、もう少し私がやりますからね。すぐ終わります」と一言。大量のゼリーをまた塗ると、今度はゴリゴリとステックを動かし始めました。

なんとも心の動揺の激しい検査でした (涙)。 もしかしてこの心の動揺が、エコー検査結果に反映されているかもしれません。

2013年10月13日日曜日

どっちが「メタボ」?

夜のNHKニュースを見て、あんなに笑ったのは初めてだったかもしれません。横で一緒に見ていた娘が、「お父さん、ちょっと笑いすぎ!」と言っていました。


その昨夜のニュースはミニ特集として、近ごろのペット事情を伝えていました。最近はエアコンの効いた室内でペットを飼う人が増え、外で散歩させたり空き地で走り回ることがなくなって、ペットの犬たちが「メタボ状態」になってきているそうです。

ニュース映像の中には、そんな「メタボ」なペット犬たちのため、同じ悩みを持つ飼い主たちが集まって一緒にさまざまな競技をしている様子が流れていました。犬たちの運動不足解消のための集まりのようです。

それを見ていて思わず噴き出したのは、「メタボ」なペットと一緒に必死で走っているほとんどの飼い主たちが「メタボ状態」なのです!  ペットが飼い主に似たのか、飼い主がペットに似たのか、あまりの笑撃映像に笑いが止まりませんでした。

インタビューを受けている女性が、これまた「メタボ」。ペットを抱きかかえながら、「うちの◯◯ちゃん、近ごろ太っちゃて困ってます」と言って、生ビールをグビグビ飲んでいるんです。これには完璧にノックアウト、腹を抱えて笑いこけました。美人アナウンサーが神妙な表情で解説しているのがまた可笑しくて、「え? これってマジ?」っと、ただただ爆笑!

さんざん笑ったあと、息絶え絶えながらテレビ画面に向かって、「ペットの心配するより、自分の心配した方がいいんじゃないの」と思わず口走っていました。こんな愉快なニュースを届けてくれるNHKには高い受信料払っても、いいな (笑)

2013年9月18日水曜日

上部内視鏡検査


今日は朝から市民病院で内視鏡検査(胃カメラ)を受けて来ました。

先月の定期健康診断で十二指腸球部変形の疑いがあるとの結果が出ていましたので、早目に検査を受けた方が良いだろうと早速今日の予約となりました。

4年程前に一度受けたことがありましたが、もう2度とやりたくないですね。管が咽喉を通る時のゲボッという感じが今でも残っています。いや~、辛かった。

モニターを見ていた先生によると、ずいぶん胃の内部が荒れているとのことでした。以前受けた時には、とてもキレイな状態ですとのことだったので、この4年の間に状況も変わったようです。

ピロリ菌の検査もついでにしましょうとのことで、胃内部の組織を摂られました。昨日の夕方から食事をしていないし、水も飲めなかったので、少々、いま朦朧(モウロウ)としています。検査中、胃をふくらませるのに空気を入れられたせいか、やたらオナラが出ます(苦笑)。

さて、来週検査の結果が出るので、今から複雑な気持ちです。


2013年8月10日土曜日

三浦一族終焉の地、新井城址を訪ねて

気温34度を超える茹だるような暑さの中、三浦半島の南西に位置する油壷へ行ってきました。

かの北条早雲が足かけ7年にも及ぶ彼の晩年の精力をつぎ込んで討滅させた三浦一族の終焉の地、新井城址を訪ねるためです。

油壷マリンパーク手前を荒浜海水浴場に向かって下りてゆくと、ちょうど中程の右側に新井城址の説明板がありました。


この説明板の裏辺りには空堀跡が見えました。現在は東京大学地震研究所の敷地になっており、残念ながら中へは入れませんでした。


それとは反対方向を見ると、その名のとおり油を流したように穏やかな油壷湾が望めました。三浦一族が滅亡したあと、その血で真っ赤に染まったという伝説があります。


油壷湾の説明板もありました。


そのまま荒浜海水浴場へ歩いてゆくと、右手に相模湾に突き出た岬が見えてきました。こんもりとした森の右奥辺りが新井城址です。


荒浜海水浴場から見上げた新井城址です。北条早雲の生涯を描いた司馬遼太郎の名作、「箱根の坂」では、

―「岬の上の城は幾重にも土塁を築き、岬のつけ根には空堀をうがち、引橋をかけている。いざというとき橋を落とせば岬そのものが海中にうかぶ小島のようになり、とても陸路から攻めがたい要害だ。といって海から崖をよじのぼるわけにはいかぬ。関東第一の要害とはあの城のことかもしれぬ」と、早雲はとほうに暮れたような表情をした。―

と、その難攻不落の新井城を書いています。

荒浜から見上げた新井城址です。やはり海側から攻めるのは無理でしょうね。


岬の反対側、つまり油壷湾から小網代湾側へ回ると、その上に三浦道寸(どうすん)義同(よしあつ)の墓がありました。油壷マリンパーク前の駐車場奥の細い道を小網代湾側へ下りて行った方が安全です。三浦道寸の墓の説明板です。道寸の辞世の句が載っていました。

「討つものも討たるるものも土器(かわらけ)よ  砕けてあとはもとの土くれ」


三浦道寸義同の墓。海音寺潮五郎の「武将列伝」によると、「義同は武勇絶倫、しかも歌道に通ずるという文武兼備の人物」としています。


道寸の墓から海側に下りて行くと、小網代湾が見渡せます。とても静かに澄んだ海で、手前には美しい「瑠璃色スズメダイ」が見えました。


左手を見ると、はるかに相模湾が望めました。かすかに富士山も見えそうです。


戦国時代の幕開けを飾った北条早雲。永正9年に戦いを始めてから7年もの歳月をかけて悲願の三浦一族討滅を果たします。早雲はその時87歳だったそうです。そして、その翌年、波乱の生涯を韮山城中で終えます。道寸の辞世にあるように、まさに「もとの土くれ」となりました。

2013年7月24日水曜日

「妖怪」たちに会ってきました!



過日、家族を連れて、いま横須賀美術館で開催されている、「妖怪」の展覧会に行ってきました。

古くは江戸時代の葛飾北斎などの浮世絵や、近代になってからの日本画や油彩画などが展示されていました。多彩な「妖怪」たちを描いた作品群で、それぞれ興味深く拝見しました。

それら展示品の中には、「ゲゲゲの鬼太郎」で有名な水木しげる氏のキャラクターたちの絵も展示されていました。娘たちも結構楽しんでいるようでした。

殊に墨絵で描かれた女の幽霊の掛け軸や、おどろおどろしい不気味な人形たちなども展示してあり、暑い夏のさなか、わずかながらでも「涼」を感じることができました。

古来からの「妖怪」たちを見ていると、近年、アメリカなどで人気が出ている日本のホラー映画に通じるものがあるようにおもいました。

古代から日本人の心にある怨霊に対する畏れや迷信、また、密かに語り伝えられた村々の伝承などによって、当時の庶民の豊かな想像力で生み出された「妖怪たち」は、あきらかに日本の文化のひとつです。そう考えると、かれら「妖怪」たちがなんとも可愛らしく、いとおしく感じられるのが不思議です。

この展覧会でもっとも印象に残ったのは、異様に目玉が大きく飛び出した異形の白い人形たちです。説明書きによると、製作者は女性のようです。創作現場でひとり黙々と一体一体を作っている姿を想像すると、展示された作品とはまた別に、ゾッとするものがありました。

展覧会を見に行った日から、小学生の娘は2階の寝室にひとり上がって眠れなくなりました(笑)。今回の美術鑑賞で、彼女の想像力も豊かになったことでしょう。

2013年7月15日月曜日

コトバは生きている!

小学校5年生になる下の娘が、近々、学校でキャンプに行くそうです。夏休みに入る前のイベントとして、いまから楽しみにしているようです。忘れ物がないかどうか、学校からもらったプリントを参照して、リュックに入れる物を確認しています。

そのプリントの中のひとつに、「ちり紙」とありました。娘はこれが何か分からなかったようです。「この『ちり紙』ってナニ?」、と母親に訊いていました。娘はどうも、なぜ『折り紙』をキャンプに持っていかなければならないのか、と不思議だったようです。

娘はすぐに「ティッシュ」のことだと納得しましたが、いまでは「ちり紙」とは言わないようですね。すでに「ちり紙」とは死語になったのでしょうか。たぶんこのプリントを作成した先生も年配の方なのでしょう。

そんな話をしていると中学1年になる上の娘が、「
プール授業が始まるまえ生がクラスのみんなに、『ゴム草履(ぞうり)』を持ってくるように言ってたけど、何人か分からない人がいたみたいよ」、と話しました。

それを聞いて、「そうかァ~、いまじゃ『ゴム草履』なんて言わないんだなァ。やっぱり『ビーチ・サンダル』か?」、と言うと、すかさず娘が、「『ビーチ・サンダル』なんて言わないよ、『ビーサン』だよ」、と応えました。

まさに言葉は日々新陳代謝を重ね、新しいコトバへと生まれ変わっているんですね。

2013年6月10日月曜日

みなさん、格安ツアーには気をつけましょう。

今日アメリカ人上司から聞いた話です。

数年前、ある旅行会社のパッケージ・ツアーに参加し、老夫婦で北海道旅行に行ったそうです。そのツアーの『ウリ』は、美しいオーロラが見れるということだったそうです。

ツアーの申し込みする前は、「北海道でオーロラが見れるわけがない」と半信半疑だったそうですが、「ま、いっか」と、ロシアとの国境に近い凍りつくような最果ての地まで足を運んだそうです。

両側に大量の雪が積もっている道路を延々とバスに揺られ、暗くなってやっと現地に到着したかと思ったら、あたり一面すでに濛々(もうもう)とした煙に包まれていたそうです。

どうしたんだろうと思って見ていると、現地スタッフが大量のマキを燃やしていて、その場は煙で充満していたそうです。まるで煙の中にいる様な状態だったようです。

夫婦ふたり咳き込みながら、滑りやすい雪面をソロソロと歩いていると、突然、煙でおおわれた夜空に色とりどりのレーザー光線が掃射されたそうです。

それを見た途端、開いた口がふさがらなく、煙が目に染みて涙は出るわ、寒いわ、凍りついた路面で滑って転びそうで怖いわ、散々だったと言ってました。

「ナニコレ? これがオーロラってこと??」

これこそ、まさに「ぼったくり」というのでしょうかねぇ。

2013年6月9日日曜日

シリア内戦で誰が得をしているのか。

中東シリアでの内戦が続いています。アサド大統領の率いる政府軍と反体制派組織との武力戦闘は日々泥沼の様相を呈しています。いまだ収束の目途はたっていません。ところで、内戦で使用されている武器・弾薬などは一体どこから調達されているのでしょうか。

アサドを支援しているのはロシアであり、反体制派側は欧米です。つまり戦闘につぎ込まれている大量の武器・弾薬などはこれらの国々の軍需産業から流れています。シリアの無数の無辜(むこ)の市民を死に追いやり、それによって莫大な利益を得ているのは、これらロシア、イギリス、フランス、アメリカなどの軍需産業です。ということは、シリアの内戦が長引けば長引くほど利益は増大していると言えます。

いまからちょうど6年前、あるジャーナリストがモスクワの自宅アパートの5階から投身自殺をしました。彼の名はイヴァン・サフロノフ。軍事新聞コメルサントの記者でした。この自殺には当初から不審な点が多かったようです。

彼の家族や同僚の話によると、まず自殺する理由が見当たらなかった。それに彼の部屋に通じる階段には買ったばかりと思われるオレンジが散乱しており、彼の帽子も見つかっています。これらの状況証拠から彼は事故か事件に巻き込まれたのではないかと思われました。しかし不思議なことに当局はあくまで自殺として処理しました。

ところがサフロノフは自殺したとされる直前、彼の上司や同僚にFSB(ロシア特務機関、旧KGB)から警告を受けていたと告げていました。当時サフロノフは、あるロシア人グループがシリアとイランに新型ミサイルと戦闘機を供与しようとしている情報をつかんでいました。しかもロシア政府が隠れみのとしてベラルーシ経由で闇取引をしているのではないかと調査をしていました。まさに莫大な取引です。

サフロノフがFSBに脅されていたのは、その闇取引にはプーチン大統領の出身母体である旧KGBメンバーが絡んでいるとみていたからです。つまり旧KGBメンバーたちはプーチン大統領の承認を受け、大量の武器や弾薬を国外に横流ししていたことになります。サフロノフは自殺したのではなく、明らかに組織によって殺害されたと言えます。闇取引が国際的スキャンダルになる寸前のことでした。

あと6年というロシア大統領職に収まったウラジーミル・プーチン。取引で得た莫大な金が誰の懐(ふところ)に入ったのかは、明らかなようです。そして、シリアの内戦は続いています。

2013年5月20日月曜日

日中韓の関係について


小倉紀蔵著 「日中韓はひとつになれない」(角川Oneテーマ21)読了。

所詮、お互いを理解し合うのは無理。もともと異なった文化、風土、歴史や言語を持っているのだから。その意味において、それぞれの国が違った歴史認識をもっているのは当然であり、韓国が主張する「正しい歴史認識」なんて存在しない。人それぞれの意見がその人の育った環境や受けた教育によって違うように、国家としても同様に違った立場や考え方がある。

そのことを理解した上で友好を深めることが大切であり、自国の意見を一方的に相手国へ押し付けるのは相応しくない。したがって著者の主張する、「東アジア共同体」から「東アジア共異体」へは正に至言であると思う。

2013年5月14日火曜日

朝日新聞について

以前このブログにも書きましたが(http://c007jp-sam.blogspot.jp/2012/05/blog-post_11.html)、朝日新聞にはどうも偏向記事が多々見られるように感じます。

あくまで個人的感想ですが、特に中国や韓国、また北朝鮮に関するニュース内容には少々違和感があり、その採りあげ方にも作為があるような印象を持ちます。以前よりそのような左派的に偏った編集に対する指摘は様々な本で読んでいたのですが、最近の記事には目に余るものがあるように感じます。

今回の中国原潜の接続水域を潜行したまま通過したという日本政府の発表に対してのニュースも比較的小さく掲載しています。そこには先の大戦で国民世論を煽ったという痛切な反省の影響があるのでしょうか。

以前、朝日新聞と読み比べるために読売新聞の試読をしてみましたが、スポーツ面で巨人の記事がやたらデカイので止めました。読売ジャイアンツだから仕方ないのかもしれませんが、あまりに白々しいほどミエミエでした。

それで今回、産経新聞へ購読を変更しようかと思っています。ちょうど7日間の試読ができるようなので、また朝日新聞と読み比べてみようと思っています。ことわっておくと、これによって産経新聞の勧誘セールスをしているわけではないので、あしからず。


2013年5月8日水曜日

未知との遭遇

ゴールデンウイーク(大型連休)の日曜日、家族で電車にのって東京へ行ってきました。

お台場のフジテレビや渋谷のNHK には以前に行ったことがあったので、今回は汐留の日テレへ遊びに行きました。その後は天気も良かったので、東京駅から丸の内オフィス街を通って、皇居前広場までブラブラと散策したり、長女の国語辞典を買い求めるために、電車を乗り継いで、わざわざ神田神保町の本屋街まで足をのばしました。

歩き疲れて都営新宿線の電車に乗り、ちょうど新宿三丁目駅に着いたとき、真向いのシートに中年のオジサンが座りました。すると驚くことに、やおら化粧を始めたのです。娘たちもそれには目がテンになったようです。また、何気なく隣に座っていた若いオニイサンを見ると、顔にはファンデーションを塗っているし、なんとスカートをはいています。そこはまるで異次元の空間でした。

殊に最近では、テレビで「おネエ」タレントを見ない日はありません。しかし、娘たちにとって間近で(観察)することになり、まさに軽いカルチャーショックを受けたようです。そのあと新宿駅ホームで乗り換え電車を待っていると、若いサラリーマン風の男ふたりが手をつないでいる光景を目撃しました。

今回は娘たちにとって、特別な社会見学になったようです。

2013年5月3日金曜日

コノキナンノキ キニナルキ

先日、不思議な夢をみました。

頭のテッペンに一本の木が生えてきたのです。何という木かはわかりません。それはちょうどタケコプターのように双葉になって、次第に成長してゆくのです。倍速で成長の記録映像をみているように、その木はドンドンと大きくなります。

大きく枝葉を広げるたびに、根が脳の中には入り込みます。それにつれて右脳と左脳との間に少しずつ隙間ができ、頭の中心に沿って溝のような窪みが現れます。そっと手で触れると、その溝は段々と広がっているようです。脳が左右に離れてゆくのが分かります。

その名もない木は、まるで神経細胞のように脳の隅々まで根をはり始めます。栄養分はつまり脳です。しかし全く頭痛はありませんし、頭の上に木の重さも一切感じません。

以前読んだ本に、潜在意識の中にある様々な想いや昼間に起こったことの再生が脳のなかで合成されて夢として出てくると書いてありました。それが事実だとすると、一体全体、どうしてこのようなヘンテコな夢をみたのでしょうか。

ただ思い当たるのは、最近抜け毛が気になっており、発毛願望が木の成長という形で夢に現れたのでしょうか。さぁ、生えよ、伸びよ、と。

さて今夜はどんな夢をみるのでしょうか。しっかりと育った木が枯れていないことを祈りながら・・・。おやすみなさい。
 

2013年4月16日火曜日

「行く」か?「来る」か?

先日、同僚と電話で話をしていて、つい、「じゃあ、これからそちらに来ます」、と言ってしまいました。同僚からは、「やはり九州人ですね。普通は『これからそちらに行きます』ですよね」、と言われてしまいました。こちら関東へ転勤して既に13年余りになりますが、やはりお国言葉は出ますね。

しかし考えてみると、「来ます」と言うのは、話している相手側を念頭に置いた言葉です。つまり、「来ます」と言ったときには、へりくだって先方へ自分の身体を預ける感覚があります。一方、「行きます」と言うときには、あくまで自分を中心に置いた行動を表しているような気がします。A地点からB地点へ直線的に「行く(go)」のか、B地点の目的地に自らを置いて、A地点にいる今の自分を「来る(come)」ようにさせるのか、話し手の思考に微妙な違いがあるというのは興味深いものがあります。

ちなみに、この場合英語では、I'm coming over と言います。つまり、話し相手に対して「来る」という同じ感覚で、「go」ではなく「come」を使うわけです。言い換えれば、現代の国際標準語(International Language)ともいうべき英語と同様な語法をとっていることになります。ということは、「来ます」という日本で方言ととられている言葉は、実はグローバル・スタンダードではないか。コンピューターOSの世界におけるWindowsのように、日々世界各地で話されている言語のディファクト・スタンダードではないか。方言と思われている言い方は、世界からみると実際は標準ではないか。したがって、どこに基準を定めるかによって、ものの見方は違ってくるのです。

以上、そんなことをツラツラと考えてしまいました。 まあ、どうでもいい、くだらない、タワゴトですね。それではお腹も空いたので、今からランチへ「行って」「来ます」。

2013年3月13日水曜日

ある日のある夫婦の会話

「買っちゃった・・・」

彼女は、いかにも何か思い出したように料理の手を休め、キッチン・カウンター越しに、そう告げた。

ぼんやりとテレビのニュースをみていた彼は、不意をつかれて、

「え、なに? なにか言った?」

と訊き返した。


彼女は満面の笑顔で、

「だから買っちゃったの・・・」

と宣言した。


「だからなにを?」

「うん、ちょっとね、また新しい服・・・」

「エ? また買ったの? このあいだ買ったのはどうした?」

「アァ、あれ? それがさァ、どういう訳か、少し縮んじゃったみたい」

「縮んだ?」

「そう、ウエストのあたりが・・・微妙に」

「なにが微妙に・・・だ。ただ単に洋服側が縮んだんじゃなくて、その着る側に問題が発生したってことじゃないの?」

「ま、そうとも言えるかもね」

「それじゃまるで、『眼にゴミが入った』と言うべきところを、『ゴミに眼が入った』って言ってるみたいじゃないか、まったく・・・」

「来週、○○の卒業式でしょ。前に買ったのをちょっと着てみたら、あら何と不思議、ウエストのあたりが少しばかりキツクなっててさぁ」

「なにが『あら不思議』だよ・・・」


彼女は、頑なに自らの罪を認めようとしない容疑者のように、決して「肥った」とは自供しないし、ましてや、まるで呪わしい言葉のように、ゼッタイに「体重が増えた」とも口にしない。


「だからもう買っちゃったの!」

彼女はみずから始めた会話を断ち切るように、無心にキャベツのみじん切りを始めた。


付記: 以上の会話はフィクションです。登場する夫婦は架空のものであり、あくまで創作に過ぎません。あしからず。

2013年3月4日月曜日

不思議な経験

今日は不思議な経験をしました。

アメリカ人の上司がオフィスに来るなり、「これ見て。昨日の夕方、こんなもの拾ったよ」と、どっさりと拾得物を床に拡げました。見てみると、ずぶ濡れになった日本人名義の銀行通帳が数冊、クレジットカードやキャッシュカードが数枚、家族全員のものと思われる健康保険証カード数枚、多数のポイントカードやメンバーズカードなどでした。お金はありませんでした。

どこで拾ったのかと訊ねると、東京湾に面したベース内の海岸だそうです。彼の趣味は釣りなので、流れ着いたルアーや浮きなどが落ちてないか海岸をよく散歩するそうです。昨日もいつものように散歩していると辺り一面に上記のものなどが散乱していたそうです。

早速、一緒に日本の交番へ届けに行きました。拾得物の内容から何か悪い予感がしました。警察官はあるところに電話し、銀行通帳の名前を告げ、状況を説明していました。すると、すぐに持ち主が判明しました。ナント、横浜で「ひったくり」にあった被害者だったのです。

警察官によると、たぶん「ひったくり犯」はバックの中のお金を盗ると、その他のものは近くの鶴見川にでも捨てたのではないかということでした。それが東京湾の潮にのってベースの海岸に流れ着いたのではないかとのことです。

まだ他にも流れ着いているかもしれないということで、ベース憲兵隊のエスコートで警察官と一緒に上司が発見した海岸へ行きました。辺りを探していると、そこには盗まれたと思われるハンドバックやポーチがありました。やはり盗難にあった後、流れ着いたようです。

 こんなこともあるんですね。不思議な経験でした。

2013年2月15日金曜日

ハッピー・バレンタイン!

昨日、愛する娘たちから手作りチョコをもらいました。

どうも仕事から帰宅するのを待ち構えていたようです。それぞれ自分の作ったチョコを競うように手渡してくれました。昨今、チョコレートを贈るのはバレンタイン・デーの恒例行事になっているようですが、娘たちからのプレゼントとなると格別です。

さっそく小さな透明の袋に入れられたチョコを口に入れると、じんわりと甘く溶けました。目を閉じてゆっくりと味わったあと、目を開くと、ジッと反応を待っていた娘たちの視線がそこにありました。「おいしいよ」の一言を待っていたようです。

ウチのカミサンからもチョコをもらいました。リボンをあしらったパッケージからして高級チョコのようです。娘たちからの手作りチョコのあとだったので、年甲斐もなく(?)はにかむように手渡されましたが、その時の一言が少々気になりました。

「ハイ、義理チョコ・・・」

口の中で溶けたその固めのチョコは、まさにビター・スイートでした(苦笑)。

ハッピー・バレンタイン!

2013年2月13日水曜日

これって、流行の先取り?

はやくも花粉症にやられたようです。

昨日からクシャミや鼻水がやたら続くし、どうも眉間のあたりに鉄板をはめられたようにズンと重く感じます。つぶらな瞳は絶えずショボショボするし、日頃の仕事に対する集中力も維持できません。マツモトキヨシでさっそく購入した『鼻みず鼻づまり用 鼻炎スプレー』も、絶望的なほど効果がみられません。オイ、大正製薬、金返せぇ~。

ニュースによると、昨年よりもスギ花粉の飛散量が今年は断然多いようです。近頃は放射能も降ってくるし、中国からは大気汚染有害物質MP2.5も偏西風によって運ばれてくるし、そのうち黄砂も飛んできます。はたまた北朝鮮からの核弾頭ミサイルの飛来も心配しなければなりません。それに近年、空気中にはダイオキシンやその他の環境ホルモン物質も浮遊しているようですから、いったいどこへ退避すればいいのでしょうか。

とくに今日のような天気の良い日は、悲しいほどスギ花粉も飛び放題で、もともと比較的繊細な免疫系をもったワタクシにとっては、最近社会問題になっている『体罰』を受けているようです。まずは覚悟を決めて、大量のマスクや『鼻セレブ・ティッシュ』をしこたま仕入れ、厳重なる防護体制を敷いて、ヤツラに立ち向かわなければならないようです。

それにしても・・・ハッ・・・ハッ・・・ハックショーン!!

2013年2月4日月曜日

不思議な夢

歌舞伎俳優・市川團十郎さんが肺炎のため亡くなりました。66歳だったそうです。昨年末の勘三郎さんに続いて歌舞伎界にとっては大きな損失です。

実を言うと、今朝このニュースに接して非常に驚きました。團十郎独特の両目をカッと見開いた『にらみ』のように瞠目したと言ってもいいかもしれません。

さしたる歌舞伎ファンでもないのに、なぜこれほど驚いたのかというと、昨夜なんとも不思議な夢を見たのです。いまだに何故そのような夢を見たのか判然としません。夢の中でしきりに息子の市川海老蔵の『エビゾウ』という漢字はどう書くのか自問していたのです。『恵美蔵?』『栄琵蔵?』『江美蔵?』・・・。結局答えはでませんでした。

今朝目が覚めて、どうしてそんな不可解な夢を見たのか不思議におもっていました。ところがその直ぐあとに團十郎死去のニュースを目にして、まさに予知夢だったのだろうかとゾッとしました。亡くなった團十郎は若い頃、いま息子が引き継いでいる「海老蔵」を名乗っていたのです。

かつて歌舞伎の夢なんて見たこともなかったのに・・・。こんなこともあるんですね。

2013年1月16日水曜日

除染について

「手抜き除染作業」が問題になっています。

福島第一原子力発電所事故によって引き起こされた放射能汚染に対して除染を行っている作業員が、環境省によって定められた作業内容を守っていないという問題が朝日新聞によって明らかにされました。すべて事実だとしたら驚きです。洗浄に使用した水を回収せず側溝に垂れ流したり、集めた落ち葉などを袋に詰めず契約作業区域以外の崖下などに落としたりしていたようです。

いったい何のために除染をしているのでしょうか? 実際に作業をしていた人たちからも、みずから問題を認識していながらも現場監督者の指示に従っていたという報告が出されています。また契約発注元の環境省担当者も手抜き作業を把握していたようです。ただ呆れるばかりです。

除染には膨大な税金が投入されており、違法な作業をしていたとなるとそれ自体犯罪行為です。放射性物質の取り扱いを誤った場合、または不法投棄をした場合、当然逮捕されるのが常識です。これまでに降った雨などによって放射能物質もある程度洗い流されているので、いまさら除染をしてもその効果は限られているという意見もあるようです。しかしながら、不幸にも自分たちの土地を汚染された人たちにとっては深刻な問題です。単に契約工期を守るため「手抜き」をしていたとしたら非常に悪質で許されざることです。

それに加え、今回の除染を請け負った大手ゼネコン各社は、全国の原子力発電所建設でも契約をとってきた会社のようです。つまり、発電所建設で儲け、施設のメンテナンスで儲け、除染という放射能事故を起した後始末で儲けていることになります。御用学者同様、「原子力村」の住人にとって発電所は、どうも金のなる木のようです。

悲しい現実です。

2013年1月15日火曜日

「ねるとん」番組

夕食時にテレビをつけると、集団お見合い番組をやっていました。ある地方の町の男性たちの所へ全国から女性たちが集まってきて、意中の男性にアタックする番組でした。驚いたのは、女性の積極的アピールですね。かえって男性の方がタジタジのようでした。

しばらく豚汁をほおばりながら観ていると、ひとりの男性に複数の女性たちが集まって、まるでハーレム状態になったり、また意中の男性が他の女性の所へ離れて行ってショックを受けたりと、ナカナカそれぞれにドラマがあって面白い番組でした。

それよりも面白かったのは、横で一緒に観ていた小学生の娘たちの反応でした。ふたりとも興奮して、「えぇぇー、そのひとを選ぶのぉ〜!」とか「その人はやめた方がいいよぉー!」とか、まるで自分たちも参加しているようでした。豚汁を吹き出しそうになりました(苦笑)。

番組を観ていてひとつ気になったのは、その町の独身女性たちはどういう思いで番組を観ているのだろうかということです。「私たちもココにいるよー!」とでも心の中で叫んでいるのでしょうか?

Readers