2011年8月3日水曜日

新しい戦争のかたち

今朝出勤中にラジオを聞いていると、あるジャーナリストが非常に興味深い話をしていました。その時の話題は、おもに近年増強している中国の軍事力のことでしたが、彼によると、これからの戦争はサイバー攻撃によるものだそうです。

インターネットを介して敵のコンピューター・システムやネットワークへ侵入し、軍事機密を盗んだり、諜報活動やデータ破壊などの攻撃をする行為です。強力なコンピューター・ウイルスに感染させたりもして、敵の軍事システム全体を混乱させて、戦闘行為を出来なくすることです。

現在ほとんどの戦闘機や艦船、最新兵器などは複雑なソフトウェアが内蔵され、ネットワークによって作動しているようです。戦略・攻撃システムなども同様です。つまり、いくら強力な軍事力と部隊組織をもって、最新鋭のミサイルやレーダーシステムを備えていても、それを動かすコンピューター・システムやネットワークが破壊されると、すべてが動かなくなるのです。たとえば、筋肉ムキムキで強靭な身体を持っていようが、角膜や鼓膜などに狙いを定めて破られると極端に戦闘能力が低下するようなものです。

最近アメリカの国防長官が、もし他国によりサイバー攻撃を受けた場合、すなわち戦争行為とみなすと表明しています。アメリカ軍では、この新しい脅威に危機感をもち、優秀なハッカーたちを採用し、サイバー軍部隊を組織したようです。あまり知られていませんが、中国と台湾の間では、サイバー戦争状態になったこともあるようです。

こんな話を聞くと、まるでSFの世界のような話ですね。ネット空間で戦争をしているオンライン・バーチャル・戦闘ゲームのようです。しかし実際にミサイルを撃ちあう、核戦争にだけはなってほしくありませんね。

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