2010年6月23日水曜日

ある問題について

脳学者、茂木健一郎氏のブログをほぼ毎日読んでいます。

その中に、「すべての問題は、個人的な問題である。 (Every problem is a personal problem) 」という一節があります。それを最初読んだときにはピンとこなかったけれど、いま反芻してみると、確かに真理が含まれていると思います。

世の中には様々な問題が山積しているけれども、それらは人それぞれの認識の違いによって、まったく問題ではないものも多い。いま自分が抱えている問題も、他人には問題でもなんでもない場合がある。直面している問題は、捉えかたによっては、あくまでもその当人の問題であり、肉親であろうが、まったく感知しないものとなる。

どうして自分のことを判ってくれないのかと悩むよりも、目の前にある問題を直視し、自ら解決するように努力することが大事だと思う。他人の同感を得、協力をお願いすることはできるが、何事も自分から行動を起こさない限り、何も解決しない。

問題の種類も、その人それぞれの考え方、生き方によって、変わってくる。絶えず問題意識をもって物事に接する人と、何不自由なく生活し、悩みや気苦労のない人との問題の内容も、意識のレベルも違ってくる。

生活環境の違いや、人種、性別、年齢的要因によって、持ち上がる問題も違ってくるし、今日の問題は明日の問題ではない場合がある。

「すべての問題は、個人的な問題である。」、まさに名言である。

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