2011年6月18日土曜日

脳について

脳に関するある本によると、人間が動いているものを見ているとき、実際よりは0.5秒ほど遅れた動きを見ているそうです。

どういう事かというと、動いている映像がまず眼の網膜に入り、視神経を通して脳の中ほどにある視床というところに至り、後頭葉にある視覚野に情報が送られます。その後、映像の情報は、脳の大部分を占める大脳皮質の各場所へ何百億あるとされる神経細胞を通し送られ、その物体がどういう色やかたちをしているのか、そしてそれは何なのか、また今はどういう動きをしているのかを判断するそうです。たとえば赤いリンゴがコロコロところがっているような場合です。

つまり動いているものを認識するのにそこにタイムラグが発生するようです。DVDのコマ送りは1秒間に30コマだそうですから、0.5秒というのは15コマです。ということは、人間が実際に見ている動いている物体は、すでに0.5秒=15コマ動いているということです。つまり人間はいつも動いているその残像を見ていることになります。厳密に言えば、見ているのはいつも過去であるということです。

なんとも不思議ですね。

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