2010年7月24日土曜日

空海という天才

弘法大師空海は、「自分は宇宙の意思によって、格別に手厚くもてなされている」、といったそうです。

いまから千数百年まえの平安時代初期に、このような世界観をもっていたとは驚きです。まさに天才です。空海は、苦難の末、遣唐使の中でも私学僧として当時の長安(現在の西安)へ渡っています。唐の時代の長安は、様々な人種が集まった非常に活気に満ちた国際都市でした。そこで空海は密教の教えを受け、帰国後、高野山で真言宗を広めました。金剛峰寺が総本山です。比叡山で天台宗を広め、同じく遣唐使として中国へ渡った最澄とは双璧をなしています。しかしながら空海は、ひとりの宗教家としてのみならず、その人間としてのエネルギーの巨大さは計り知れないものがあります。

真言密教をすべて理解するのは非常に難しいと思いますが、僅かでもその空気の感触を得たいと願い、今年の「歴史を訪ねるひとり旅」は、高野山へも足を延ばしてみようかと思っています。


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